マライア・キャリー・コンサート(武道館)

ぞくぞくと会場へ向かう人たち

 外国のポップス系歌手のコンサートは今回が初めてだ。会場に向かう人たちも若い人がほとんど。はたしてどんなコンサートなんだろう。
 実はマライア・キャリーで知っている曲といったら例のクリスマスしかない。でも時々ラジオやテレビで聴く歌声はとてものびやかで素晴らしいと感じていたので、ぜひ生のコンサートを聴いてみたいと思ったのである。

  • ヒップホップ系になじめるか、おじさん
     コンサートはいきなりヒップホップ系(っていうのかラップ系っていうのかわからないけど)のノリで始まった。ステージではマライアの周りでダンサーが曲に乗せて踊っている。周囲の女の子達はノッている。おじさんはどうもノレない。
     「う~ん、なじめるかな~~」と思いつつコンサートは始まっていった。
     おまけに、曲が盛り上がるとスピーカーから出るベースやドラムの音がとてつもなくデカク割れた音を出して、せっかくのマライアの声を消してしまっている。おいおい、最後までこんな感じなのかなあ、と心配になった。
  • 取り上げられたカメラ
     ところで、このページでコンサートのことを書こうと思っていたのでデジカメを持っていったのだが、受付を通ったところで館内の座席位置板などを撮影していたらすぐ隣に机を出して立っていた女性係員が近づいてきて「場内は撮影禁止です」「ハイわかりました」「カメラは持ち込めないことになっています」「はあ」「こちらで預からせていただきます」ということで館内に入る前に取り上げられてしまった。上演中なんてとるつもりはないのだからいいだろう、と思ったがしかたがない。
     でも客席に座るとまわりにはカメラ付携帯をもっている人がうじゃうじゃいる。なんなのコレ?
これを撮影した直後に...

  • 7オクターブの歌声
     さて、コンサートは進行していっておじさんも遅ればせながらノッてきた。バラード系の曲もたくさん歌ってくれる。「7オクターブの声」って本当?って思うが、まあ高い声がよく出るのは確かだ。でもおじさんは普通の音域で歌うマライアの声が一番よかった。しっとりとのびやかにつむぎ出るような歌声はほんとうにほれぼれしてしまう。
     声もすばらしいけど、スタイルもすばらしいよね。たれ目とブロンズの長い髪。すらりと伸びた足をおしげもなく見せてくれる。決してやせっぽっちじゃないけど、ハッとするような美しさだと感じた。
  • やっぱり最後はこれ
     そんなこんなで(って、今回のレビューには曲名が一曲も出てきてないね)、アンコールとなり、最後はやっぱりこれしかないよね。「恋人たちのクリスマス」。実は「29歳のクリスマス」を見ていたので知っているだけのことなんだけど、あの歌いだしの(クラシック風にいうと)カデンツァはほんと何回聴いてもほれぼれするなあ。会場も最高にノッている。このへんの演出はさすがにしっかり押さえてる。
     コンサートの最初は少々心配だったけど、終わってみればすっかりのめりこんでいる自分に気がついた。さすが世界の歌姫だね。

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