唐招提寺展

東京国立博物館で開かれている唐招提寺展を見てきた。
 解体修復中の今しかみることのできない数々のものをじっくりと見ることができた。四天王立像、数々の瓦、御影堂に東山魁夷が描いた屏風絵、そしてもちろん鑑真和上座像。
中でも一番興味深かったのは金堂の四隅の軒を支える「隅鬼」だ。ただの丸太のような形なのだが、鬼がいろいろな表情で支えている。とってもユーモラスだ。2009年に修復が完了したら実際にどんなところで使われているのか見てみたい。
東山魁夷の障壁画もすばらしかった。波が打ち寄せる様を屏風数枚に描いた濤音(とうせい)など、幻想的な世界が広がっていた。
そして、これらの遺産を興味深く見ることができたのは音声ガイドプログラムのおかげだった。ヘッドホンをかけて胸元のコントローラで目的の番号の解説をプレイ開始すると、寺尾聰のナレーションが始まる。24の解説が入っており、合計40分ほどだ。ZANの音楽をバックに落ち着いた独特の語りが心地よい。まるでTBSの世界遺産のノリだ。というより、昨日のフジテレビの優しい時間かな。

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