東京新聞フォーラムとして開催された日野原重明氏の講演とフォーレのレクイエムを聴く催しに行ってきた。日比谷公会堂は久しぶりだが相変わらず重厚で趣がある。
日野原重明氏は最近とみに注目されているが、今年94才になる医師だ。聖路加国際病院理事長として有名だが、ライフプランニングセンター理事長など年齢を感じさせないエネルギッシュな活躍をされている。
今日の話の演題は「輝いて生きる」だったが、会場は高齢者を中心に2000人近くが集まって盛況だった。日野原氏の話は一言で言うとプラス思考で生きようということなのだと思うが、それにしてもあの年齢であれだけ明快な話をできるとは驚きだ。
江東フィルハーモニー管弦楽団の演奏が後半だ。1曲目はフィンランディア、そしてフォーレのパヴァーヌ、レクイエムと演奏した。アマチュアのオーケストラだが少し覇気がないのではないか。辛辣なようだがチューニングがあっていないのには閉口した。レクイエムでの合唱もそうだったのでおそらく指揮者の土田政昭氏の指導に問題があるのでは。
日野原氏は自分が死ぬときはフォーレのレクイエムを聴きながら死にたいと話しているが、このような演奏だったらかわいそうだ。(江東フィルの皆さんごめんなさい)
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