東京国際フォーラムホールCでの、のだめオーケストラコンサートを聴いてきた。
前回の12月のコンサートはチケット争奪戦に敗れたが、今回のチケットはあっけないほど簡単にとれたのだが、その理由がわかった。このホールAというのがとてつもなく大きなホールで定員が5000名なのだ。しかも昨日から3日間連続で公演を行うことになっている。それでも座席は見渡す限り満席に近い状態だからたいした人気だと思う。
まわりを見渡すと私のようなおじさんはほとんど見あたらない。30代くらいの女性が多いだろうか。
内容だが、かなり楽しめた。
■オープニング(ベートーベンNo.7の第一楽章テーマ)
指揮者を含めた全員が黒いSオケのTシャツで登場したのは笑った。
■司会
めざましテレビでおなじみのフジテレビ軽部アナが登場して場内はクスクス笑い。自他共に認めるのだめファンだというだけあって話の内容は熱がこもっていた。自分の名前は軽部真一だが千秋も同じ真一だと言っていた。なるほど。
■のだめ風ベートーベン悲愴ソナタ第二楽章 モーツアルト:2台のピアノのためのソナタ
プリムローズ・マジックという女性二人のピアノデュオのうち一人の方がのだめ風に悲愴を弾いた。決してよい子はまねをしないようにとマジで言っていたのがおかしい。モーツアルトはとても魅力的な音楽だし演奏もよかった。
■ベートーベン:交響曲第7番第一楽章
梅田俊明指揮のだめオーケストラはなんだか知らないけどすごくうまかった。コンマスは大阪フィルの人らしいけどうまくリードしていたし、オーボエやフルートなどは柔らかい音を出していたし。みんなどういう人たちなのだろう。このベト7も楽章まるごと演奏したけどもう堂に入っているというか風格さえ感じさせる演奏だった。
■クリスタル・ケイ
アニメのエンディングテーマをうたっているクリスタル・ケイがシークレットゲストということで出演してその曲をオーケストラバックで歌った。まだ21歳になったばかりということだけど歌うまいね。(スタイルはもちろん抜群だし)
■マングースとオナラの歌
アニメでのだめの声を演じている川澄綾子さんが登場し自らピアノを弾きながらオナラの歌を歌った。そしてオナラ体操をマングースの着ぐるみが演じた。あのマングース、ドラマ版で登場したヤツだけどかなりかわいいぞ。でも川澄さんピアノも歌もとてもうまい。
■ピアニカフューチャリングのラプソディー・イン・ブルー
マングースもステージに登場して、実際にピアニカをフューチャーしたラプソディー・イン・ブルーを演奏した。ピアニカって手軽なだけにかなり感情移入した演奏ができるようだ。どちらかというとハーモニカに近い印象だった。
■音と映像
のだめオーケストラはすごくうまかったのだけどなんでPAを通すのだろう。音がだいなしだ。また、ステージ中央と両脇に大きなスクリーンが設置され、各曲にちなんだアニメシーンを流したり、演奏中に各プレーヤーの表情をアップで流したりしていたのだけど、たぶんオーケストラの映像になれていない人がディレクターだったのではないだろうか。演奏中の映像の大半がフルートとオーボエの特定のプレーヤーで占められていた。曲に合わせてそれぞれフューチャーすべきプレーヤーをうまく切り替えて欲しかった。
そんな感じであっという間にコンサートは過ぎていった。最後のブラ1、そしてアンコール(?)のラデツキー行進曲と楽しいコンサートだった。当分のだめブームは続くのだろうか。
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