大正琴発表会を聴いてきました

以前ギターを習っていた頃の友人が、今ギター教室と大正琴教室をやっています。
ひょんなことからそのホームページ(http://kn-guitar.daa.jp/)のメンテナンスを請け負っているのですが、昨日、大正琴教室の毎年恒例の発表会があり、取材を兼ねて聴きに行ってきました。

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大正琴って、イメージ的には知ってはいるけれど、なかなか見たり聴いたりする機会ってありません。山崎バニラがテレビなどで弾くようになって知ってる人もいるかもしれません。こんな楽器なんです。

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左側にギターと同じような糸巻きがついていることからわかるように、発弦楽器です。金属弦をピックで発弦するというのはアコースティックギターと同じですね。ただギターは指で弦をフレットに押しつけるのに比べて、大正琴はボタン型のキーがついていて、これを押し下げることにより弦を押さえるようになっています。

大正琴という名前からわかるように大正時代に日本で考案された楽器で、楽器の胴が中空になっているという構造は琴からヒントを得ているようです。ギターと琴のハーフっていうところでしょうか。

さて、発表会ですが、習い始めて1年くらいの初心者のグループから始まって10年以上のベテランで構成されるグループまで8組の演奏が行われました。はやりご年配の方が多く、皆さん一生懸命に演奏されていました。後で聞いたのですがなんと89歳の方もおられたとか、頭が下がります。

初心者のグループは同じメロディーを全員で弾くユニゾンなのですが、上級の方がサポートで入って和音を作り演奏に花を添えていました。たとえユニゾンでもグループで合奏するということはとても楽しいことだと想像します。

上級グループの演奏はさすがでした。「恋に落ちて」や「蕾」など、ポップス色の強いものも織り交ぜて、複雑なリズムのメロディーも難なく弾いてらっしゃいました。また、以前も紹介したことがあるのですが、電子大正琴による演奏も披露され、音色や音域を広く取ったアレンジで聴き応えのある演奏もこなしていました。

ピアノなどもいいのですが、やはり数人でアンサンブルする演奏というのは楽しいと思います。この日の皆さんは定期的に教室に通って数人のお仲間とともにきちんと先生から指導を受けながら大正琴を楽しまれているわけで、うらやましいと思いました。長く続けていっていただきたいと思います。

・20年ぶりの横浜そして大正琴演奏会
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