テノール歌手「ベー・チェチョル」さんのトーク&コンサートを聴いてきました。
玉川聖学院 谷口ホールにて
ベー・チェチョルさんってご存じでしょうか。私は今日始めて知りました。NHK-Hiや「アンビリバボー」で取り上げられていたということなのでご存じの方が多いと思いますが、「最高のテノール」と言われながら活躍していたおりに甲状腺ガンで声帯を取り、声を失ってしまった歌手です。
ドイツでガンの摘出を行ってからしばらくして京都で声帯の復元手術を行い、現在のように歌えるまでに回復したそうです。
知人から、「行けなくなったので替わりに聴きに行って欲しい」と連絡を受け、今日聴きに行きました。
確かに発がん以前のものすごい声量を映像とともに見ましたが、あれだけの歌手から声帯を奪うとは神はなんとむごいことをするのだという気持ちになります。しかし、その後の声の復活までの歩みの中で自分がこれから行っていくべきことがしっかりとわかったということです。
ホールはキリスト教の学校らしくまわりがステンドグラスで飾られたおちついた感じ。曲は聖歌や賛美歌を中心に5曲ほどのミニコンサートでした。事前に圧倒的な手術前の声を聞いていたので、最初の曲「輝く日を仰ぐとき(聖歌)」の出だしを聞いたときは少し驚きました。音量こそありませんが、太くかつとても繊細な声をいつくしむように紡ぎ出していました。一音一音大切に、歌を届けるという気持ちが伝わってきます。
今日聞いて、ベーさんの歌はもちろんすばらしかったのですが、伴奏の松崎充代さんのピアノがまあるくとても柔らかい音色なのにもうっとりしてしまいました。ベーさんの紡ぎ出す繊細な歌声に合わせるようにとても柔らかでかつ歌心のあるピアノだったと思います。
・輝く日を仰ぐとき(聖歌)
・主は我が羊飼い(賛美歌)
・主の祈り(賛美歌)
・アヴェ・マリア(シューベルト)
・アメイジング・グレイス(賛美歌)
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