東京散歩No.16 失われた川を歩く『谷端川』

【豊島区の粟島神社を水源として、豊島区から板橋区境を東に下った谷端川の水路跡を歩く。ほとんどが水路跡の谷端川緑道公園になるので、かなり歩きやすい。】所要:3時間
東京山手・下町散歩(昭文社刊)より

~全119コース中78コース目~


寒さが一息つき、日中は歩いていると汗ばむほどの”11月のある日”(クラシックギター好きの人はわかりますね(笑)
水路跡をたどるコースの散歩に出かけました。


スタートは地下鉄有楽町線で池袋から2つめの千川駅。


駅のほど近くにある粟島神社、そこには池がありましたが、ここを水源として谷端川は始まっていたそうです。


途中にあった公園の一角に都営大江戸線の車両が展示されていました。これは試作車とのことで、中に入ることもでき、休憩テーブルなんかもありました。


この説明看板には大江戸線の路線図が書いてあるのですが、現在の駅名といくつかちがうところがありました。「浜松町」っていうのは「大門」、「西大久保」っていうのは「東新宿」ですね。その他にもかなり相違があります。これは完成前に書かれたものがそのまま残っているのでしょうね。


サンロード商店街を通って西武池袋線の椎名町駅横の踏切を渡ります。


ここまで南下してきましたが、山手通りを地下道というかトンネルをくぐって渡り、そこからは逆に北上していきます。


ようやく谷端川緑道公園へ。


緑道のところどころに散歩マップがありました。ところで谷端川とはどう読むのか。「たにはしがわ」?「たにばたがわ」?「やはじがわ」? これがどこにも書いてないんですよね。


緑道はここまで豊島区でしたが、この写真の所から左が板橋区、右が豊島区という区界をたどることになります。茶色のマンションの一角が板橋区。左手前と右半分が豊島区です。


左に見える「風林」っていうスナックは板橋区。右に見える「三とも」っていう居酒屋は豊島区です(笑)
川が境界ってよくあるパターンですね。


さて、北上していくと東武東上線の下板橋駅脇の踏切につきあたります。この自転車置き場が谷瑞川跡の上に作られていると思われます。


緑道はここJR埼京線の板橋駅あたりで終わりですが、谷瑞川はこの先大塚駅脇から山手線内に入り、小石川植物園や後楽園を通り神田川に注いでいたとのことです。地図を見るとなんとなくたどっていけます。今はすべて道路になっていますけど。

ところで「谷瑞川」って結局どう読むのかわからないまま散歩を終えて、帰宅後にしらべたところ「やずいがわ」と読むとのことでした。

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