映画『パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト』

およそ2年ぶりに映画館で映画を見てきました。日比谷シャンテで『パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト』です。


シャンテ前の広場ではゴジラがお出迎えです。東宝の町ですものね、この辺は。


作曲家をテーマにした映画は、映画館で見たものとしては「アマデウス」「ラフマニノフ」に次いで3作目。パガニーニを演じているのはデイビッド・ギャレット。自身がバイオリニストで、しかも映画の演奏もすべて自演しています。

音がすごく良かったですね。シャンテシネマはそんなに大きくないスクリーンなのですが、生のコンサートを聴いているようないい音を楽しめました。

ストーリーは「愛と狂気」というよりも「狂気」のみが際立っている印象でした。アマデウスもラフマニノフも、それからテレビで見たベートーベンもチャイコフスキーもみんな常人とは違う感性の持ち主なんですね。それで自分も悩むのですが、その上で素晴らしい作品ができあがっていく。普通の人では後世に残るような素晴らしい芸術は生み出せないのでしょうか。

音楽は有名なカプリースの他にベニスの謝肉祭などテクニックを堪能できるものがちりばめられています。また、シューベルトの「魔王」をアレンジしたダイナミックな演奏がパガニーニの苦悩を表す場面に効果的に使われていました。ラフマニノフのピアノ協奏曲が愛のテーマのように使われていたのも印象的です。

でも最も印象的なのは、シャーロットが歌うアリアでしょう。本当に天使が舞い降りてきたようなそんな音楽でした。

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