裏磐梯に1泊で山歩きに行ってきた。私を山の世界に誘ってくれたご近所の先輩のお仲間に参加させていただき、初めての宿泊山歩きだ。このお仲間は年に1回集まって山歩きを楽しむ会で、もう20年も続いているとのこと。70歳前後の方が中心だ。
SUV車に6人乗車し、見附市を出発して北陸道、磐越道を走る。福島県に入り会津若松を通り過ぎ猪苗代で高速を降りたら、磐梯山を駆け上がり、磐梯吾妻ラインを登攀していくと標高1600mの浄土平。そこを拠点に一切経山と吾妻小富士を登り、その夜は土湯温泉郷のひとつ野地温泉に宿泊。
浄土平から一切経山へは標高差350mだ。下山したら鏡池を周回するコースで浄土平へ戻る。さらに道路を横断して反対側の吾妻小富士を周回してくる。
浄土平駐車場は広大だった。こんな標高1600mのところによく作ったものだ。周囲は「浄土平」とよくいったものだと思わせる岩肌が露出した景色が広がる。この山の奥の方に目指す一切経山がそびえているはずだ。
浄土平駐車場周辺は湿原が広がっており、広い木道が整備されている。
登山道に入った。ちょっとした沢のような砂利道を登り始める。
振り返ると吾妻小富士の火口が覗いてくる。この山はとにかくユニークな形をしているし周囲からとてもよく見えるので、ついつい写真を取りたくなる。ハワイのダイアモンドヘッドの福島版という話もあるらしい。
一切経山という名称からは宗教の雰囲気が感じられるが、岩肌が露出した山容からもそのような雰囲気が出ている。法螺貝を持って歩く修験者のような方とすれ違った。
このような岩がごろごろしている斜面を登る。
山頂に近くなるとなだらかな登りとなる。この日はたくさんの高校生も訪れていた。聞けば福島市内の高校でバス5台で出かけてきたとのこと。
頂上付近から見下ろした吾妻小富士。あそこには後ほど登る予定。
頂上に到着。標高1948.8m。
頂上の向こう側には五色沼という池が見下ろせる。有名な五色沼と名前は同じだが、向こうは裏磐梯、こちらは吾妻だ。色は濃いブルーをしている。また、湖畔に向かってグラデーションのように色合いが変化していてきれいだ。
山頂から酸ガ平に戻り鎌池方面に向かう。ガスが出てきて幻想的だ。
木道のそばには水芭蕉も多く見られた。もちろん花の時期はとっくに終わっているが。
鎌池の周囲を歩く。池には大きな岩がごろごろ湖面に出ていて庭園のような雰囲気。
鎌池から離れて浄土平駐車場へ降りてゆく。
駐車場へついたら、その勢いで吾妻小富士を登る。
木枠の階段が整備されているが、とても歩きにくい。サンダルで登っている人もいる。
上からは駐車場が見渡せる。レストハウス、ビジターセンター、天文台などが設置されている。
登りきったところでお釜の中を覗き込む。反対側の小高いところが頂上だ。右回りに火口沿いを歩いて頂上に向かい、火口を一周する。
20分ほど歩くと頂上に到着。標高1701m。けっこう疲れた。
これで第1日目の山歩きは終了。少し降りたところの野地温泉で疲れをとった。
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