「ザ・ゴール」で知られれるエリアフ・ゴールドラット博士の書籍は何冊か読んだけど、どれも小説の形式になっていて、肩肘張らずに読めてぐいぐい引き込まれる。
今回の『ザ・クリスタルボール』も同様だ。TOC(制約理論)にもとづいて物流~小売の問題を解き明かしている。TOCの考え方は一貫していて、ボトルネックに従い、活用することによって全体のスループットが向上する、という考えを実践する内容になっている。
従来のコストワールドの考え方でいくと、小売店は在庫を多く抱えることにより販売機会を逃さない、という方向に固執してしまう。ところがスループットワールドで考えると、在庫を最小化しキャッシュフローの流れを優先する。それが製造の段階まで拡張されると、製造~流通~小売という大きなスループットが有効に働き爆発的なフローが誕生するという内容だ。
読んでいると夢が広がり、ストーリーを楽しむだけでも読む価値がある。
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