映画「望み」

Tジョイ長岡で映画『望み』を観た。

原作の小説はベストセラーになったとのこと。

一言で言って、観ているのが辛かった。行方不明の息子に殺人犯の嫌疑がかけられ、マスコミやネットや周囲の人々から嫌がらせを受ける。
途中で殺人犯で生きているか、犯人ではないけど死んでいるかという選択が出てきて夫婦の思いが割れてくる。そのあたりの心情はとてもよく描かれていたと思うし、それがこの映画のテーマだったと思う。(タイトルも「望み」だし)

しかし、私は、マスコミや人々による思い込み、決めつけ、中傷などの行為の描き方が心に突き刺さった。
人というのは他人の不幸を喜ぶものかもしれない。マスコミも、不幸や憎しみを伝えることにより、そのような情報を欲しがる民衆の欲望を満たす。その事実がとても悲しかった。

映画としてはとてもよくできていたが私には少し辛かった。

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