NHKの「CLASSIC TV」という番組でバーンスタインをテーマに放送されました。
この中でゲストで指揮者の広上淳一さんがバーンスタインのアシスタント指揮者をやっていたときの会話が紹介されていて、胸にぐっと来たので書いてみます。
アシスタントとしてやっていたときに29歳の広上さんは音楽家としてやっていくことに自信をなくしていたそうです。ある時バーンスタインにうちあけたところ、次のように言われたとのこと。
「音楽は好きか?」
「はい、たぶん・・・」
「だったらお前の足のサイズで歩き続けろ」
素晴らしい!まず一番大事な音楽が好きという気持ちを思い出させ、その後に、人と比較するのではなく、自分の歩みで前に進めばいいとアドバイスしてくれたとのこと。
このあとおまけのやり取りがあり
「ただし俺はお前の歳には今のお前の1000倍勉強していた」
とツッコミを入れたそうです。
なんとも優しくおちゃめな音楽と人間への愛情にあふれているエピソードだと思いました。
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