50年ぶりの佐渡旅行(その3)~真野~宿根木~両津

国際佐渡観光ホテル八幡館

佐和田の街、といっても真野地区に近い南端に八幡館はあります。松林に囲まれたおちついたホテルです。昭和天皇も来島のおり宿泊されたとか。

部屋は広々。二人で使うのがもったいないくらい。

松林の向こう側に真野湾も見渡せます。

食事はスタンダードプランにしたのですが、この歳になるとこれでお腹いっぱい。十分ご馳走です。ノドグロのから揚げがおいしかった。

ご飯はミニ鯛の漬け丼でした。最高。

佐渡博物館

翌朝はホテルの隣にある佐渡博物館へ朝一で訪れました。佐渡の地学的成り立ちから、自然・文化・芸能まで網羅的に学べます。

佐渡というと能が有名ですが、文楽のような人形劇も盛んだったとのこと。

庭に出ると、石、草木、縄文住居、かやぶき民家などもありました。

佐渡歴史伝説館と真野御陵、真野宮

真野地区に到着。まずは佐渡歴史伝説館でお勉強。とても風情のある建物と庭の施設です。

池の上に建物が佇んでいる構造。

佐渡金山を思わせる、人形による歴史へのいざないです。順路を辿ると自動的に説明が始まっていきます。まずは順徳天皇について長女が説明してくれます。

次に日蓮聖人について、周囲との法論を再現します。

3番目が世阿弥。

そして民話エリアに入ると、じいさんばあさんが語りかけます。左下で乗り出している少年も人形。

「安寿と厨子王」「鶴の恩返し」「おけさねこ」の3つの民話が繰り広げられました。「おけさ」とは、猫が「けさ」という娘になって飼い主の老夫婦のもとへ現れ、恩返したという話が元とは初めて知りました。

展示を見終えて休憩所で佐渡を紹介する古いテレビ番組映像を見ていたら、売店のお姉さんから「珈琲でも飲みながらゆっくりとご覧になりませんか」と声をかけられた。それではと注文してゆっくりさせてもらった。売店に行ったらそのお姉さん、お客に対して積極的にセールスをしかけていた。

真野宮、真野御陵

伝説館のすぐ隣にある神社「真野宮」。お参りしました。

そして車で数分先に行ったところにある真野御陵。順徳天皇がお亡くなりになった地ということです。お墓は京都にあるそうです。宮内庁管理の場所で中に入ることはできません。

宿根木散策

さて、真野から国道を南下し、小木方面へ向かいます。それにしても季節柄なのかどうか、佐渡の道はどこを走っても花にあふれていますね。

こちらが宿根木集落。江戸時代に北前船の寄港で栄えた町。上から見ると軒を寄せていることがよくわかります。

海岸はすぐそばですが、「はんぎり」(たらい舟)の体験をやっていました。(今日は乗らない)

集落に戻り散策します。民家を内部公開しているところがあり、見学しました。

床は柿渋で保護されているとのこと。

奥には岩をくりぬいた蔵がありました。

2階の窓から見下ろすと屋根に石が置かれているのがわかります。

こんなに細い小路が入り組んでいます。

ここが吉永小百合が大人の休日倶楽部のCMでポーズをとっていたという三角形のおうち。

日蓮上人そして両津へ

宿根木から今度は東の海岸沿いに北上していきました。途中「日蓮上人波題目碑」があり、立ち寄りました。

うちの宗派は法華宗なので、日蓮は身近です。ここから佐渡を離れたという地だそうです。

両津に戻り、ランチを兼ねて「ニューヨークカフェmikawa」を訪れました。

ホットサンドとアイスコーヒー。

そして帰路はおけさ丸。楽しい佐渡旅でした。

コメント

  1. プルシアンブルー より:

    愉しませていただきました

    写真を見ながら説明を読んでいますと私も佐渡を旅しているかのような錯覚になり、分かり易い解説はお声が聞こえてくるようでした。
    ほとんど変わっていない佐渡の街並みから、「ニューヨークカフェmikawa」のランチで現代へ戻る 
    素敵な写真編集!
    トビシマカンゾウ!に会えて感激ですね
    有難うございました

    • 山田 康雄 より:

      さっそくお読みいただきありがとうございました。
      まだ興奮冷めやらぬ間に全部アップしてしまいました。
      こうやって整理すると気持ちの中の思い出も見直すことができてとてもいいです。
      よかったらこれからもお付き合いください。

  2. 田伏誠三朗 より:

    ♪ff(フォルテシモ)♪  拝見していて、胸が高鳴りました。

    • 山田 康雄 より:

      ありがとうございます。
      50年ぶりでしたが、60代にはそれなりの感じ方があり、貴重な体験ができました。
      誠三郎さんにも少しでも届けばうれしいです。