昨年の9月末以来の東海道五十三次の旅を行いました。
浜松まで自分の足で歩いてきましたが、方針を変更して、宿間はクルマで移動することにし、前回は宮宿(熱田神宮)まで到達しています。
宮宿からは三重県の桑名宿まで七里の渡しとなっていて、船で渡るのが正式です。木曽三川と言われる木曽川、長良川、揖斐川を渡らなければいけないので船の方が効率が良いからでしょうか。
自宅から桑名まで
見附市の自宅を出発したのが朝の5時。ナビによると、北陸道~上信越道~長野道~中央道~伊勢湾岸道と、高速道路をたどって5時間の予定。途中休憩を挟んでも11時には桑名に着く予定です。
まずは上信越道の小布施PAで休憩。運転を妻に交代。
名古屋圏に入る前で、また私が運転を交代。名古屋周辺の高速道は初めての経験です。中央道から東名を豊橋方面に下り、さらに名古屋環状に入ります。
最後は伊勢湾岸道で、名古屋港湾地域を横断し、三重県の桑名で高速を降りました。湾岸地域を車で走行するのは、都会の雰囲気や港の雰囲気も文字味わえ、爽快でした。上の写真の「A」の字型の吊り橋脚の連続にはちょっと興奮。
桑名宿
まずは七里の渡し、桑名宿です。渡し跡は公園になっていてクルマもらくらく駐車出来ました。
七里の渡しは現在では船便はありませんが、チャーター船で渡ることができるそうです。
海に面しているところに鳥居があります。これは伊勢神宮の最初の鳥居だそう。江戸時代は東海道は京都、大阪との往来よりも、伊勢参りを目的とした人が多かったとのことです。
旧東海道をぶらぶらと歩いていると雰囲気のあるお店、「歌行燈」(うたあんどん)がありました。ぜひ蛤を食べたいと思い、30分ほど待ちましたが無事入店。人気のお店です。
注文したのは蛤うどん御膳。出汁のきいたうどんがおいしかった。妻は「蛤の天ぷらは最高だった」とのこと。
四日市宿
桑名の次は四日市宿。少し距離がありましたが、クルマなので40分ほどで到着しました。クルマはコインパーキングへ。
諏訪神社があり、お参り。
ここは四日市駅前の商店街ですが、なんとこれが旧東海道とのこと。
ちゃんとのぼりもたっていました。
石薬師宿
次は石薬師宿。この道は旧東海道です。道路沿いに「佐佐木信綱記念館」があり、この駐車場を使わせてもらいました。
佐佐木信綱ってご存じでしょうか。明治から昭和にかけての歌人です。私は初めて知りました。ここ石薬師の町出身だそうです。
「夏は来ぬ」の作詞者と知って納得です。「卯の花~」で始まる歌ですね。この記念館周辺には卯の花がたくさん植えられていました。
記念館の隣には生家があり、内部を見学できます。
さて、少し進んで石薬師の名前の由来の石薬師寺に寄りました。
こじんまりした境内ですが、緑豊かで丁寧に手入れされています。
周囲の静けさと相まって落ち着いた気持ちになれます。
庄野宿
次は庄野宿。本陣資料館というところに駐車する予定でしたが無理そうでしたので、車窓からだけで失礼。
亀山宿
そして亀山宿。クルマは亀山市役所の駐車場に留めさせてもらいました。
ここも市街地に旧道が色濃く残っています。この蛇行する道は江戸時代の街道そのものですね。
こちらも旧東海道。
本陣の建物は残っておらず、立て札だけですが。
関宿
さて、亀山市内から北上し、国道1号線の道の駅関宿に到着しました。その名の通り、関宿の最寄りの道の駅です。
道の駅から国道1号を横切り、路地を5分ほど進んでいくと旧街道の町並みが現れます。
ここは今まで訪れた東海道の宿の中で最も雰囲気を残していると感じました。派手ではないですが、落ち着いて散策して雰囲気を味わえるよう、景観が保たれています。
こちらは郵便局。蔵風の建物になっています。
この再現された高札場も、立派なもので、当時多くの人たちがここを見上げていたんだろうなあと想像できます。
ホテルルートイン
関宿から少し亀山市街方面へ戻り、亀山インター付近にあるホテルルートイン第2亀山インターが今夜の宿です。
広々した駐車場と隣のファミマが安心感を与えてくれます。
お昼には蛤をいただいたので、夕食は手軽にコンビニ弁当と缶ビール、それに道の駅関宿で購入した草餅をデザートに付けて、ホテルの部屋でくつろぎました。
亀山インターは伊勢自動車道、東名阪自動車道、国道1号、国道25号、さらにJR関西線の線路も集まっているワクワクする景観の場所です。そんなところがホテルの窓から見渡せ、最高。
ルートインには初めて宿泊したのですが、チェックイン時に館内の自動販売機で使用できるコインを人数分いただきました。また、無料のドリップコーヒーメーカーもあり、コーヒーは飲み放題でした。素晴らしい!
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