
私は子どもの頃から引っ込み思案で、特に大勢の中で話の輪に入るということがまったくできませんでした。(これは今でもまったく変わっていないようです。複数人の会話の中に入っていくことがまったくできません。)
この永松さんと言う著者の方はこの本の前に「人は話し方が9割」というベストセラーを書かれた方です。話し方の本を書いているうちに「聞き方を書きたい」という強い気持ちを抑えきれなくなったそうです。
人間関係がうまくいく最大のポイントは実は話し方よりも聞き方にあるとこの本では一貫して述べています。
例えば
- 話し方より「聞き方」を磨く方が簡単
- 口下手でも話し上手を超えることはできる
- コミュニケーションは、まずは「嫌われない」ことが先決で、そのためには「聞き方」が大切
というようなことを語っています。
そして具体的には
- 表情、うなずき、姿勢、笑い、感嘆+称賛を心がけるだけで魔法のようにコミュニケーションがとれる
- 嫌われないためには否定しない、常識を押し付けない、競わない、結論を焦らない、さえぎらない、干渉しすぎない、などを心がける
- まずは「身近な人」「大切な人」の話を聞くことから始める
- 聞いてくれる人がたった1人でもいることで救われる人がいる
などの方法や心がけを実例を交えて説得力豊かに述べられています。
現在の私を振り返ると、コミュニケーションが苦手で人の輪に入れない、というはずが、スマホ相談窓口などで何百人の方々と会話して相談にのっていて、しかも皆さん喜んでくださっているといううれしい状況にあります。
いつも心がけているのは、話をさえぎらずに最後まで聴き、まず共感するということです。これらの事柄がこの「人は聞き方が9割」の中に正に「大切なこと」として書かれていました。
私から何も話さなくとも、相談に来られる方はご自分で話をされ、それだけでも不安が解消されるようです。
これからもこのスタンスで「よく人の話を聞く」ということを私の持ち味として過ごしていきたいと思いました。
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