『コンピュータノスタルジア』懐かしいパソコン黎明期

デザインで見る黎明期のパーソナル・コンピュータ

今日一冊の本を読み終えました。「コンピュータノスタルジア」というタイトルです。Amazonからのお勧め書籍メールに載っているのを見て注文したのですが、表紙を見た途端に読まずにはいられない気持ちになりました。

副題が「デザインで見る黎明期のパーソナル・コンピュータ」となっています。パソコンの性能など話も盛り込まれてはいるのですが、切り口は「デザイン」、つまり見た目をポイントとしてストーリーは進みます。実際に多数の写真が配されていて、まるで絵本や図鑑を見ているようです。
また、「パソコン」ではなく「パーソナル・コンピュータ」としているのもポイントです。「パーソナル・コンピュータ」という呼び方は初々しく、個人がコンピュータを所有するという夢や希望が浮かび上がってきます。

「私のPC遍歴」

ちょうど昨年末に「私のPC遍歴」という3部作の投稿を行いました。その第1回を「黎明期」と銘打って懐かしさをもって書きあげたことがまだ気持ちの中に残っています。

この記事も製品として初めて1981年に購入したNEC PC-6001から話が始まっています。その後Fujitsu FM-7、SONY SMC-777と続いていくのですが、ちょうどこの頃のエピソードがたくさん載っているのでワクワクしないわけがありません。

この本で取り上げている「黎明期」とは1970年代後半から1980年代にかけての10年間ほどの時期です。つもり私の20代の10年間(笑)となるわけで、つまりは私の「青春」と重なるわけです。

魅惑的なマシン達

この本は大まかに全体を三部構成にしています。
第一部がパーソナル・コンピュータ発祥の国アメリカで発売された製品たち。メーカ名でいうとAltair、ATARI、Commodore、AMIGAといった名前が製品名につきます。

第二部が日本で発売された製品たち。シャープのMZシリーズ、NECのPC8000シリーズやPC6000シリーズ、富士通のFM-8や7などです。

第三部がAppleから発売された製品たち。Apple IIシリーズ、Macintoshシリーズがそれにあたります。Macintoshは現在のMacシリーズの源ですが、当時は初々しさがあふれていました。

本棚に飾っておきたい一冊

この本の楽しみ方の一つは、パラパラとページをめくり、絵本のように写真や装丁を楽しむことだと思います。

ページとともに当時の社会状況や自分の生活、交友状況なども脳裏を走ってきます。

読み終わった本は何らかの形で手元から離すことが多いのですが、この本は私の書棚の隅に置いておき、時々手に取ろうと思います。

コメント