栃木県の巻
今回の47都道府県ドライブ、5番目のターゲットは栃木県です。

栃木県のイメージは「日光」が一番強いかな。50年ほど前に家族旅行で行ったことは覚えていますが、久しぶりに今回訪れることにします。

1日目は那須を訪れます。那須というと観光地のイメージが強いですが、今回は博物館と工場見学を行うことにします。鬼怒川温泉に宿泊した後2日目に日光東照宮を訪れます。そして大谷石の資料館を見学後、宇都宮のホテルで宿泊。3日目は益子、佐野、足利と栃木の南部の街を巡ります。
第1日目のコース 4月3日(木)

早朝4時半に自宅を出発し、国道49号、121号、289号と走り10時に那須に到着。途中道の駅3ヵ所に立ち寄りながらゆっくりと走りました。
まずは那須科学歴史館で科学の歴史を勉強。午後はカゴメ那須工場を見学します。この日は鬼怒川温泉宿泊。
那須科学歴史館

まずは那須科学歴史館。こちらは技術士の資格を持つ個人の方が運営されている施設で、自宅の一部を展示施設にされています。通常は土日に開館されているのですが、この日は木曜。メールでお願いしたところ、快く受け入れていただくことになりました。

インターホンを押すとご夫妻が揃って出迎えてくださいました。最初に概要のご説明を受け、電磁波と増幅、真空管とラジオ、半導体とコンピュータ、蓄音機とオーディオのそれぞれについて説明くださるとのこと。

電磁波の説明はとても熱がこもっていました。電気と磁気の相互作用について、手作りの実験機器でわかりやすく説明いただきました。ファラデーがこの関係を発見したそうで「もっと注目されても良い」とのこと。こんな理系のお話を妻が感激するくらい分かりやすく説明されていました。

真空管とラジオの歴史では、年代物のたくさんのラジオの原理から実際に放送を受信しての説明があります。ちょうど日本でもラジオ放送100周年にあたるので、NHKの番組でも見たばかりで、当時の状況が良く分かりました。

半導体・コンピュータの歴史では、私が質問した量子コンピュータに関して量子の実験機器がとても面白かったです。光のスリット実験を実際に見せてもらいました。話は量子もつれにまで至り、量子コンピュータの原理がおぼろげながらも理解できた(かな)。

次が蓄音機から始まるオーディオ技術の歴史。この写真はエジソンの蓄音機です。エジソンは音楽ではなく音声のメモ・記録を主目的とした蓄音機を普及させたかったとのこと。実際に音を聞かせてもらいました。

これは蓄音機。なので電気は何も使っていません。ゼンマイを回して、その回転でレコードを回転させ、針で振動を拾い導管で音を響かせます。

実際にチャーリー・パーカーの演奏を聴かせていただきました。臨場感あふれる音の世界が広がります。これが電気を使っていない音とは驚きでした。
ご主人曰く、最高の蓄音機があり、そのために作成したSPレコードなのでこのような臨場感を感じられるのではないかとのことでしたが、私もそう思いました。
蓄音機の音を聞かせていただいているときに奥様がコーヒーを用意してくださいました。ウッドチップストーブで暖かな室内で、コーヒーをいただきながらすばらしい蓄音機の演奏を楽しむ。こんな体験をできるなんて夢のようでした。

那須科学歴史館を後にして道の駅しおばらに立ち寄り、イチゴスイーツで一休み。チーズケーキに載っている大きなイチゴは「とちあいか」という品種。ジェラートはとちおとめです。
カゴメ那須工場見学

そして午後訪れたのがカゴメ那須工場。

この日に合わせて見学の予約をしていたのです。無料です。

見学開始まで記念撮影などを(笑)

あいにくの雨模様でしたが、備え付けの真っ赤なパラソルで工場に向かいます。今回は私たち夫婦を含めて3組の参加でした。

設備の撮影はできなかったのですが、工場内は全自動で製造ラインが回っていて、ほとんど人を見かけなかったことに驚きました。だけど工場全体では200名ほどの従業員の方がいらっしゃるとのこと。ちょっと安心。
今回の見学で一番印象に残ったのはトマトの品種。私たちが料理に使うようなトマトではなく、ジュース用の品種を開発して契約農家に栽培してもらっているとのことです。皮が硬くへたが小さいので、洗浄や加工がしやすいとのこと。

見学を終了しお土産をいただきました。トマトジュースと野菜これ一本が入っていました🍅
大江戸温泉物語ホテル鬼怒川御苑

さて、第1日目の宿泊は鬼怒川温泉にあるホテル鬼怒川御苑です。

大江戸温泉物語傘下のホテルなので食事はもちろんバイキング。おいしゅうございました。
今日は4時起きでずっと運転していたので早めに就寝しました。
<第2日目に続く>
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