故・五十嵐勝氏制作ビデオ作品上映会

びでおさーくる・みつけ主催による、故・五十嵐勝氏制作ビデオ作品上映会を見てきました。

きっかけ

五十嵐さんは市会議員としてお名前を存じていましたが、昨年、アルカディア合唱団のネーブルみつけでのコンサートの撮影を行ったとき、音響を担当されていた氏といろいろお話をさせていただいた思い出があります。

その時の印象は「とてもビデオ作品に対して思い入れが深い方だなあ」という感じをいだきました。昨秋、急逝されたとの報を聞き、驚きの気持ちでした。

そこに今回の上映会が開催されることを知り、ぜひとも作品に触れてみたいと思い、楽しみにしてきたのです。この上映会を知ったきっかけは、息子さんで市会議員のりょうさんのブログ記事でした。お父さんに対する愛があふれているブログの文面で、ぜひ見に行こうと思ったのです。

作品たち

関さんや斎藤さんの解説でも言われていました通り、歴史ものがとても魅力的です。テーマについて、調査し、ストーリーを作り、撮影し、編集し、ナレーターも務める。迫力あり、説得力ある作品ばかりでした。

日光について奈良時代からのストーリーで家康や東照宮を整備した後継者たちを描いた「覇王」。五十嵐姓のルーツを探った「尊の地(みことのち)」。見附市に伝わるスサノオのヤマタノオロチ伝説を描いた「須佐之男」。河合継之助と戊辰戦争、見附を舞台に繰り広げられた戦争、会津での最後をたどる本格的な「英傑」。母親のルーツ、会津の悲劇をたどる「会津魂」など見ごたえのある作品ばかりでした。

会津から津軽へ流された人々

一昨日、福島ドライブで立ち寄った道の駅ゆかわでの出来事です。早朝の空気を吸い込み、リフレッシュしていると、一人の男性から話しかけられました。会津若松からアスパラを納入しに来られたとのこと。私は新潟から来たと伝えるとレジの女性が長岡出身との話から始まり、越後と会津のかかわり、河合継之助の話にまで及びました。その中で、先日青森に旅行し、会津から青森に流され、無念のうちに亡くなった人々のお墓をお参りしてきたというお話も聞いたばかりでした。
今回の「会津魂」にその経緯が出てきたので、すごいタイミングで印象に残りました。

音楽

斎藤さんの作品を見ていて、使用されている音楽がクラシックの名曲がとても効果的に使われていたのが印象的でした。
マーラーの交響曲第1番「巨人」などを使うのは相当に「知っている」人だなと思います。ワグナーのタンホイザーやローエングリン、神々の黄昏など、それぞれが適材適所で素晴らしい効果を出していたのに感激です。
五十嵐勝さんはとても音楽がお好きだったのでしょう。これらの作品を見れば伝わります。

ありがとう

五十嵐さんとは5分ほどしか話をした接点がありませんが、それでもビデオ制作愛をとても感じました。それが今日の上映会で確認出来て良かったです。
今回の上映会を実現くださった皆様、どうもありがとうございました。
これも故・五十嵐さんの力なのでしょう。感謝します。

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