終戦80年ということで、今年の夏は例年に増して戦争のことを考え直そうという記事や番組、投稿などを目にしました。
そんな中でこの1冊が目に留まり購入してみました。

講談社現代新書から出ている「『あの戦争』は何だったのか」(辻田真佐憲著)です。
「大東亜戦争」という名称
この本では「あの戦争」のことを大東亜戦争と記述しているのでそれに倣います。
そもそも「あの戦争」の呼び方も「太平洋戦争」「第二次世界大戦」「アジア太平洋戦争」「アジア・太平洋戦争」「大東亜戦争」など様々です。
現代では「大東亜戦争」と呼ぶ人はそんなに多くはないと思いますが、筆者はあえてこの呼び方を採用するようにしたとのことです。この名称は当時日本が正式に使っていた名称でもあり、他の恣意的なものが透けて見えるものよりも最も適当とのこと。
「大東亜」と聞くと反射的に顔をしかめるかもしれません。だけど著者は「仲間内の目を気にして、戦争の名称だけ言い訳めいて別のものに置き換える。そんな『空気の支配』こそ、むしろ批判的に検証されるべきだといわねばならない。」と述べています。
同調圧力
コロナ禍の頃何が嫌だったかというと、世の中がみんな一斉に同じ方向を向いて、それに反しようとすることを許さない雰囲気にあふれていたことです。
例えばマスクの着用、ソーシャルディスタンス、ワクチン接種、これらについては世の中の人たちが相互監視して「反すること許すまじ」という空気であふれていたように感じます。いわゆる「同調圧力」です。
何か戦前・戦中の「欲しがりません勝つまでは」というスローガンによる空気にあふれていたことを想起してしまいます。
戦争に向かって突き進んだのは、新聞などのマスコミが煽って一翼を担っていた、ということがよく言われますが、この本では私たち大衆の熱狂も戦争に突き進む大きな要因だったのではと述べています。
あの戦争を始めるに至った原因は一面的なものではないということは確かだと思います。
歴史は現在に
あとがきの中で著者は「歴史は解釈であり、現在の興味関心や価値観によってつねにかたちを変える」と書いています。そうなんです歴史とは現代の価値観で見ざるを得ないんです。なのでいいとかわるいとか、正しいとか間違っているとか、そういうことではなく、現在の自分たちにどのように生かすのか、ということが歴史のとらえ方になるのではないか、という著者の言葉に大きく共感しました。

コメント
さまざまなことを考えるきっかけになった80年ですが
山田さんのピアノ演奏で癒されています
好きな曲が沢山ありますから~~
私の演奏で癒されるとのこと、何にもましてうれしいです。
ますます精進しようっと🎹🎶😅