SPレコード特有の「分厚い音」に浸る。フルトヴェングラーに心震えた那須への日帰り旅

日帰りで栃木県の那須までドライブしてきました!今回の目的地は「那須科学歴史館」。こちらで開催される「SPレコードの録音技術の解説とクラシック音楽の鑑賞会」に参加するのが目的です。

那須科学歴史館を訪れるのはこれで4回目。館長の田澤さんと奥様手作りによるセミナーを毎回楽しみにしています。

新ルート「六十里越」開拓!那須がぐっと身近に

朝8時過ぎに出発し、いつもは国道49号を通って福島を抜けるルートで行っていたのですが、今回は新しいルートに挑戦してみました。実は今月の23日に冬季閉鎖が解除されて通れるようになったばかりの「六十里越(国道252号)」を通るルートです。

南会津などを経由して那須塩原温泉を抜けるこの道は大正解でした!途中、道の駅で時間調整の休憩を挟んだにもかかわらず、予想より1時間も早く目的地に到着。実質3時間半ほどの運転で済み、これまでの会津若松を経由するルート(国道49号)よりも劇的にアクセスが良くなったことに驚きと喜びを感じました。

SPレコードならではの「分厚い音」の魅力

午後からのセミナーでは、当時の再生機器を使ってSPレコードを鑑賞しました。録音技術の変遷について解説をお聞きしながら、マリア・リッピング、クライスラー、カザルスといった名演奏家の音源を楽しみます。

JBLのスピーカーやMcintoshのイコライザーは1955年製ということで、私と同い年!

最後に、おまけとしてLPレコード用の録音(1958年のテープ録音)と比較して聴く機会もありました。そこで驚いたのは、ノイズが少なく綺麗にまとまったLPの音よりも、SPレコードの雑音の中に響く「分厚い音」の方が、不思議とたまらなく懐かしく、そして魅力的に感じたことです。これは大きな発見でした。

心震えたフルトヴェングラーの『G線上のアリア』

鑑賞会のハイライトは、フルトヴェングラーの人生と演奏を辿る第3部でした。

中でも1929年録音のバッハの『アリア』(いわゆるG線上のアリア)は、とてもゆっくりとしたテンポの中に明るさを感じ、「これを聴けただけでも那須まで来た甲斐があった」と心から深く感動しました。 また、『運命』では1つの楽章が1面と2面に分割されるSPレコードならではのフェードアウト・フェードインが新鮮でしたし、『トリスタンとイゾルデ』では当時のドイツ・オーストリアの情勢を重ね合わせた田澤館長の解説にすっかり引き込まれました。

結び

素晴らしい音楽に満たされた充実した時間を過ごし、16時過ぎに帰路につきました。帰りも来た時と同じ「六十里越」を辿り、道の駅で小休止した後はノンストップで走って、20時過ぎには無事に自宅へ到着しました。

来年の夏には八十里越(国道289号の三条市下田~福島県只見町)も全線開通が決まったとのことで、さらに快適に往来ができることと思います。

新しい快適なドライブコースも見つかり、SPレコードの奥深い魅力にも出会えた、大満足の1日となりました!

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