日曜日の午前中、中之島の妙栄寺で開催された「お寺 de コンサート」へ行ってきました。出演は、フルートの武藤千明さんと、ピアノの金子陽子さんです。
毎回聴きに来られる方が増えているようで、今日も本堂いっぱいに並べられた椅子が満席になるほどの大盛況でした。素晴らしい企画を運営してくださる妙栄寺の皆様や檀家の方々に、心から感謝の気持ちでいっぱいです。

偶然の特等席!ピアニスト目線で楽しむ生演奏
今回、たまたま空いていたため座った席が、なんとピアノの金子陽子さんの真後ろでした。
あえて選んだわけではありませんでしたが、コンサートが始まるとこれが大正解! 金子さんが弾いている様子が非常によく見え、まるで自分自身がピアニストになったかのような感覚を味わえました。楽譜をめくるタイミングや、フルートの伴奏時とピアノソロ時のタッチや音量の違いまで、間近で体感できたのは本当に貴重な経験でした。
中でも一番感心したのは、プロの「先読み」の凄技です。一番下の段を弾いていてまだ1小節残っているのに、視線は完全に次のページの上部へ移っているのです。とても自分には真似できない!

多彩な音色と気配り:フルートとオカリナの魅力
『ユーモレスク』や、モーツァルトのオペラ『魔笛』より『私は鳥刺し』などを聴いて、フルートの多彩な音色にすっかり魅了されました。ただ吹いているだけでなく、音色や音量のニュアンスなど細かいところまで本当に気を配って演奏されているのだと、当たり前かもしれませんが、改めて感服しました。
続いて演奏されたのは、夏にぴったりの『夏は来ぬ』と『夏の思い出』のメドレーです。特に『夏は来ぬ』は、有名なメロディをもとにした変奏曲風のアレンジで、とても楽しく聴くことができました。 また、『コンドルは飛んでいく』と『瑠璃色の地球』では、武藤さんがフルートをオカリナに持ち替えての演奏も。あんなに小さなシンプルな楽器で半音移調などの細かい指使いをどうやっているのか、興味津々で聴き入ってしまいました。

圧巻のピアノソロと、熱意あふれる楽曲解説
いつもは合唱の伴奏でお世話になっているピアニストの金子さんですが、今回は間近でソロ演奏(『亜麻色の髪の乙女』『トルコ行進曲』)を聴くことができました。
特に『トルコ行進曲』は、フレーズの繰り返しを省略したショートバージョンだったこともあり、疾走するようにあっという間に弾き切る圧巻の演奏でした。他の曲は楽譜を見ながらでしたが、この曲だけは暗譜で弾かれており、さすがの一言です。
そして、武藤さんによる楽曲解説もこのコンサートの大きな魅力です。少し早口ではありますが、「この曲を知ってほしい」「音楽を知ってほしい」という熱い思いがギュッと詰まっていて、とても引き込まれました。

プーランクのおしゃれな掛け合いと、温かなエンディング
プログラムの最後は、プーランクの『フルートとピアノのためのソナタ』でした。事前の解説で武藤さんが「おすすめ」とおっしゃっていた第2楽章の冒頭では、フルートとピアノが1音ずつずれて追いかけるようにおしゃれに進んでいく部分などを堪能しました。
アンコールは『見上げてごらん夜の星を』。呼びかけに応えて会場の皆さんも一緒に歌い、温かく一体感のある雰囲気で締めくくられました。

おわりに
すべてのプログラムが終わった後の住職のご挨拶の中で、この「お寺 de コンサート」が開始からちょうど6周年を迎えたとのお話がありました。長く地域に愛され続けている理由が、今日の大盛況ぶりからもよく分かります。
帰り際には、毎回恒例となっている嬉しいおやつのプレゼントとして「飴の詰め合わせ」と、5周年記念のシールをいただき、ほっこりとした気持ちで帰路につきました。 素晴らしい音楽と心温まるおもてなしのおかげで、とても充実した日曜の朝の時間を過ごすことができました。


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