長野への1泊2日ドライブ旅行の2日目。木曽のさわやかな朝から、この旅の後半戦がスタートしました。

前日の寝不足や長距離運転の疲れが嘘のように、木曽の山の上にある「ホテルヒルトップ」では驚くほど深くぐっすりと眠ることができました。お出かけ前のプレッシャーから解放され、目覚めた時のすっきり感はまさに雲泥の差。心も体もすっかりリフレッシュされた状態で、旅の2日目を迎えます。

まずは1階の食堂で、焼き立ての美味しいクロワッサンやくるみパン、新鮮なサラダ、卵、ソーセージなどの朝食を、香ばしいコーヒーと冷たいリンゴジュースとともに堪能。素晴らしいエネルギーをチャージして、午前8時45分、お世話になったホテルを元気に出発しました。

厳かな山に抱かれた「奈良井宿」をそぞろ歩く
山を降りて車を走らせること約30分、最初の目的地である日本最長の宿場町「奈良井宿」に到着しました。朝9時過ぎという早い時間だったこともあり、観光用の駐車場にはまだ十分に空きがあり、静かな雰囲気に包まれていました。

散策の始まりは、木曽の山々の麓にひっそりと佇む厳かな神社へのお参りから。バックにそびえる青々とした山々を背景にした拝殿は、身の引き締まるような神聖な空気に満ちていました。
旅の安全を祈願した後は、いよいよ歴史の息吹が残る美しい街並みのそぞろ歩きです。 街道を歩き始めると、妻が事前にリサーチして指摘してくれた通り、奈良井宿の通りは全体的に緩やかな下り坂になっています。実はこの日、少し足を痛めていた妻でしたが、この優しい坂道のおかげで途中でへばることもなく、数百メートルにわたる美しい街並みを最後まで2人で本当に気持ちよく歩き通すことができました。

街道沿いには、どこか異国情緒も漂っています。旧軽井沢でも感じたことですが、すれ違う外国人観光客の方々にアジア系はほとんど見かけず、西欧系の方々が圧倒的に目立ちます。団体で古い街並みを楽しそうに見学している姿を見ながら、ここ木曽路の持つ、日本の原風景としての魅力が世界に届いているのだと、少し誇らしい気持ちになりました。
心温まる店主との出会いと、木曽のお土産
奈良井宿の風情あるお店をのぞきながら歩く時間は、何物にも代えがたい楽しいひと時です。

中でも特に印象深かったのが、木製品を扱うお店「まるきち」さんでの出会いでした。 店内に並ぶ美しい工芸品を眺めていると、とても誠実そうでフレンドリーなご主人が気さくに声をかけてくださり、お箸のこだわりや職人技についての深いお話をたくさん伺うことができました。

ご主人自身も愛用しているという、先が非常に細くて食べやすそうなお箸がとても気に入り、夫婦でお揃いのペア箸を購入しました。毎日の食卓でこのお箸を使うたびに、木曽の美しい景色とご主人の笑顔を思い出すことになりそうです。

また、「大源」という昔ながらのお土産物屋さんでは、お腹の調子が悪い時に昔から重宝されている和漢胃腸薬「百草丸」を購入しました。今回手に入れたのは携帯にも便利な分包タイプ。具合の悪い時にさっと飲める頼もしいお守りとして、さっそくこれからの常備薬に決定です。

散策の最後は、美しい木造の太鼓橋がある「道の駅 木曽奈良井木曽の大橋」へ。大橋自体は現在修理中とのことで、直るまでに2年ほどかかるそうですが、修理作業をのぞかせていただきました。その後、奈良井宿を後にしました。

まさかの「全館定休」!かんてんぱぱガーデンでの大ハプニング
奈良井宿から権兵衛トンネルへと続く「権兵衛道路」に入り、険しい峠を抜けて次なる目的地、伊那市にある「かんてんぱぱガーデン」へ向かいました。
車中では「ゼリーやスープ、お土産は何を買おうか」と盛り上がっていたのですが、いざ現地に到着して愕然としました。 なんとこの日は「社員研修のため、かんてんぱぱは全館定休」とのこと。
広大な敷地のどの施設に足を運んでも、無情な「本日定休」の看板が立っています。楽しみにしていた工場見学もレストランもお買い物もお預けとなってしまい、一瞬呆然としましたが、次の瞬間には「こんなこともあるよね!」と夫婦で大笑いしてしまいました。

予期せぬアクシデントもまた、旅の醍醐味です。無理に他の観光地を探して慌ただしく予定を詰め込むよりも、下道をのんびり走りながらゆっくりと新潟へ帰る「大人の帰路旅」に予定を変更することにしました。
懐かしい景色をのんびり味わう、贅沢な下道の旅
伊那を出発し、塩尻、松本、長野へと、懐かしい信州路の一般道をただひたすらに進みます。
高速道路で一瞬にして通り過ぎてしまうのとは違い、窓の外に流れる青い山並みや、実り豊かな田畑の風景、通り過ぎる静かな街並みを、車の心地よい揺れを感じながらじっくりと網膜に焼き付ける時間は、この上なく贅沢なものでした。

時折、目についた道の駅に立ち寄って地元の空気を吸いながら、新潟県境に近い信濃町ICからようやく上信越道に乗りました。

そこから北陸自動車道を経由して、夕方のちょうど5時、見附の自宅に無事帰着。2日間の総走行距離はかなりのものになりましたが、最新アクアの快適な走りとシートの良さ、そして何より昼間の運転中に終始頭が冴え渡っていたおかげで、疲れを感じることなく最後まで安全運転で走りきることができました。
おわりに
振り返ってみれば、1日目の美味しいモカソフトと絶品のごぼ天うどん、和田宿での突然の豪雨を救ってくれた親切な傘、霧が立ち込める大高原のビーナスライン。そして2日目の美しい奈良井宿の散策と、お箸のご主人との温かい交流、まさかのかんてんぱぱ休館ハプニング。
予定通りに進んだ楽しさも、予定外だったからこそ出会えた笑い話も、すべてがパズルのピースのようにカチッとはまり、この上なく充実した最高の1泊2日ドライブ旅行となりました。

やっぱり、気心の知れた夫婦で走る信州の道は、いつだって特別で美しいものです。 旅を終えたばかりですが、「次はどこへアクアを走らせようか」と、はやくも次の計画に胸を膨らませています。
お世話になった長野の皆さんと、ずっと隣で旅を共にしてくれた妻に、心からありがとう。

コメント
思いだしました「木曽路はすべて山になかである」藤村の『夜明け前』の書き出しを。
古い街道すじは新潟県とまた違うのですね 懐かしいです
地図mがどんどん埋められていきますね
次はどちらへ?
そんな書き出しだったのですね。まさにそういう体験の信州でした。
さて、どこへ行くか考えているのが一番楽しかったりします。ゆっくりと楽しみます。