BSデジタル受信システム

この記事は今から20年ほど前の2003年頃に書いたものを復刻して掲載するものです。内容は当時の状況について書いていますことをご了承ください。EPGとかiLinkとか、懐かしい用語が出てきます。


「BSデジタル受信システム」といってもそんなたいそうなものではありませんが、自分的にはかなり気に入っています。

画像がきれい(液晶ディスプレイ+BSデジタル)

 いうまでもありませんが、BSデジタルは地上波より走査周波数が多いためきめ細かな画像です。このTH-22LT1は525pなので、いわゆる本格的なハイビジョンではありませんが22インチワイドで見る画像はとても満足できるものです。印象としては白や原色がとても見栄えのする映りです。弱点はあって、視野角が狭くて、例えば寝転がってTVを見ると色がモアレ状に見えることが多いです。が、そんなことを補ってあまりある満足度ですね。
 それと音がいい。ハーマンカードン製スピーカー使用となっています。このメーカー実はよく知らないのですが、ホームページを見るとJBLも扱っていたりするのでそれなりのブランドなのでしょうか。音はちょっとこもったような感じですが、余裕のある音を鳴らしてくれます。
 徒町の老舗のディスカウントショップで15万円で購入したものですが、そんなに安くていいの?という感じです。現在は後継機が出ていて液晶パネルももっと性能の良いものになっていますが、値段もそれなりです。

BSデジタルのコンテンツがよい

BSデジタルのコンテンツには、地上波放送でありがちなバラエティ番組のようなものはほとんどありません。
 私がよく見るコンテンツは

  • クラシック系音楽番組(スタジオ収録のオリジナル、国内コンサートの録画、海外放送局製作番組など)
  • その他音楽番組(ジャズ、ボサノバ、ラテン、フラメンコ、洋楽ポップスなど)
  • 風物系番組(京都もの、世界遺産もの、散歩ものなど)
  • ドラマ番組(朝ドラもの、大河ドラマもの、海外ドラマものなど)

 特にクラシック系音楽番組はBSならではです。もちろんNHKが圧倒的に多いのですが、BS日テレでも「ブラボークラシック」という読売日響のライブ番組を毎週やっているし、BSフジも日フィルの往年の演奏を紹介する番組を毎週やっています。
 また、クラシックギターでも若手の大萩康司、木村大、村治佳織などけっこう出演して演奏を聴かせてくれます。
 やめられません。

録画指定の多彩さ

 録画予約はBSデジタルチューナー(TU-BHD300)で行います。これはiLINKケーブルで接続してあることがが条件となりますが、とても便利です。通常、スカパーのチューナーとビデオデッキがあるような場合の録画指定はチューナー側で予約した後、デッキ側でも同じ時刻で予約を行うという操作が必要ですが、私のBSデジタルシステムはチューナーで録画予約を行うとデッキはチューナーの指示に追随してくれます。
 録画予約も大きく2通りの方法があり、ひとつは通常の録画予約のように日付、時刻、チャンネルを指定するプログラム予約という方法です。もうひとつはEPGと言われる方法でTV画面に表示される番組表を見ながら録画したい番組で実行ボタンを押すと録画予約されるという方法です。EPG方式だと急に番組開始時刻が変更になったような場合でもそれに追随して録画が実行されます。また、EPG方式には派生したもうひとつの方法があって、ジャンル検索という方法も使えます。「音楽」「スポーツ」「ドラマ」「ドキュメンタリー」など、メニューからジャンルを選ぶと、そのジャンルに分類される番組の一覧が表示されますので、録画したい番組で実行ボタンを押すと予約できます。

EPG(番組表形式)

EPG(ジャンル検索)

 EPG方式で便利なのは各番組の内容が画面に表示されることです。たとえば「オーケストラリハーサルシリーズ・ゲルギエフ」というタイトルの番組があったとすると、番組内容はおおかた推測できますが「番組内容」というボタンを押すと「ゲルギエフが2001年にアムステルダムコンセルトヘボウ管弦楽団とプロコフィエフの交響曲を行った際のリハーサル風景」というように具体的な内容を知ることができます。
 ただ、EPG方式には弱点があって、例えばNHKハイビジョンの朝ドラを毎日録画したいという場合でも、プログラム予約だと月~土の7:30~7:45というように予約を設定すればOKですが、EPGではひとつひとつ予約する必要があります。しかも毎週毎週同じことを繰り返して操作する必要があります。この場合、プログラム予約にすれば問題ないですが、朝7:30からの開始が重大ニュースなどの影響で時刻がずれることがしょっちゅうあるので、EPGで毎週設定しています。

 デッキNV-HVH1側もお気に入りの仕様があります。通常VHSデッキだと留守録時は録画スタンバイモードにしておく必要があります。このスタンバイモードと通常の再生モードの切り替えが結構わずらわしかったりします。時々留守録スタンバイモードにするのを忘れていて録画されてなくてショック!というようなこともありますし、なにより以前使っていたデッキでは留守録スタンバイモードと通常モードをリモコンでは切り替えられなかったため、いちいちデッキのところまで手を伸ばして操作するのがめんどくさかったです。しかし、NV-HVH1では留守録時は留守録モードにしておくという必要はあるものの、このモードのまま再生もふくめて通常の操作はほとんど出来てしまうため、いちいち留守録モードを切り替える必要がありません。また仮に切り替えたい場合でもリモコンで簡単に切り替えられます。さらにBSデジタルチューナからの留守録の場合(わたしは9割かたそうですが)は留守録モードにしておかなくてもチューナからの指示で録画が実行されます。これは精神的ストレスがまったくなくてとても便利です。HDDレコーダならではの仕様ですね。

TV視聴スタイルが変わった

というような訳で、私のTV視聴スタイルは次のようになりました。

  • 日曜に向こう一週間の番組をEPGジャンル検索を使って録画予約します。
    EPGで表示される番組表は最大一週間分のようですので、毎週行います。
  • 夜、帰宅すると録画されている番組を中心に見ます。
  • デジタル放送をデジタル録画するので画質は放送されているものから劣化はまったくありません。
  • HDD録画なので、録画されている番組から見たい順に見ます。見終わったらすぐ削除します。おもしろくなければ即削除します。

 つまり、テレビの放送時間に合わせて生活するのではなく、あらかじめ見たいと思った番組を都合のよい時間に見るというスタイルに変わりました。
 このスタイルとっても気に入っています。

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