謝らないJR東海

 昨日、大阪出張の帰りの新幹線のこと。18:40ののぞみに乗れてやれやれというところだった。車内はかなり混んでいてデッキには立っている人もいた。

 おりからの名古屋での大雪で徐行運転をするからということで大幅に遅れたのだが、おまけにポイント故障ということで名古屋駅に1時間以上停車する事態にまきこまれてしまった。

 まあそれは自然が原因のこと。上越新幹線のように雪にびくともしないものにしてほしいというのは無理にしても、毎年多かれ少なかれこのような事態は発生するのだから、もうすこしなんとかしてほしいと思いつつ、「しかたがないな」という気持ちだ。まわりの乗客もあきらめムードはあるものの、誰一人として文句を言う人はいなかった。

 それはいいのだが、一つ気になったことを。車内の車掌のアナウンスでいろいろと情報を流したりしてくれるのだが、「大雪のため列車が大幅に遅れて『ご迷惑をおかけしております』」とは言うのだが、「申し訳ございません」とは一度も言わなかった。かなりの回数いろいろな車掌がアナウンスを行ったが本当に一度も言わなかったのだ。ある時などは「大幅に遅れてご迷惑をおかけしており・・・」というところで一時言葉が止まった。おっ、言うのかなと思ったら、なんと「ありがとうございます」と来た。これなどはあきらかに「申し訳ございません」と言いそうになったのを取り繕ったとしか思えない状況だった。

 JR東海がこのような場合に「申し訳ございません」と絶対に言わないのはそのような指導があるからなのだろうか。とても気になる。謝ったが最後、賠償や補償などの話が出てくるのだろうか。

 ちなみに、12時過ぎに東京駅についたら、総武快速や山手線が遅れていることについての駅構内のアナウンスが流れていたが、こちらJR東日本は「電車が遅れてご迷惑をおかけして申し訳ございません」と言っていた。こちらの方が気持ちがいい。JR東海の対応は不自然さが残る。

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