六本木のサテンドールに行き始めたのは、俳優座ビルにあった頃からもうかれこれ２５年くらいになるだろうか。それでもここのところちょっと足が遠のいていた。
サテンドール：http://www.leglant.com/satindoll/
今年のクリスマスイブは久しぶりに足を運んだ。夕方大江戸線に乗ると車内はカップルばっかりだ。六本木駅もカップルでいっぱい。サテンドール店内に入っても客は大半がカップルだった。まあ、自分たちもカップルと言えばそうなのだが、さすがにちょっとむずがゆいような気持ちになってきた。
そんな気持ちを救ってくれたのが、サテンドールの入り口で係員の案内を待っているときにエレベーターから降りてきた一人のおじさんだった。
おじさん：「さすがに今日は予約なしだと無理でしょうね。」
私：「そうですね、いっぱいのようですね。」
おじさん：「家内を連れてくると疲れるので一人できたのだけど」
私：「こういうところへ一人でぶらりと来れるというのはうらやましいですね。心に余裕があるのでしょう。」
おじさん：「気持ちに張りを持たせるのが人生を楽しむコツですからね。」
というような話をしていて、おじさんは結局カウンターに座って店員と楽しそうに話をしながらライブを楽しんでいた。
今日のライブは山本剛トリオだった。クリスマスイブのライブにもかかわらずクリスマスにちなんだ曲を１曲もやらないどころか、「冬は寒いので」といいつつ"Water Melonman"を演奏するという反骨ぶりも結構楽しい。
「クリスマスディナー」を食べ終わったときはすでに１０時になっており、まだまだにぎわっている六本木を後にした。
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