東京散歩:017.昔みちを歩く『雑司ヶ谷みち・鬼子母神』

【池袋を起点として、むかし道である長崎道や旧雑司ヶ谷道を歩くコース。途中の道沿いには雑司ヶ谷鬼子母神や江戸五不動のひとつである目白不動などの名刹が多い。】
東京山手・下町散歩(昭文社刊)より

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お盆の帰省から帰京して初日の今日、今までの涼しい日々から一転青空が広がり気温も上がってきました。ペースを以前に戻すために午前中歩いてきました。

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スタート地点は池袋駅近くの芸術劇場前。

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10分ほど南下すると住宅街に入っていき、自由学園明日館という美しい建物が目に入ります。今年のお花見の時にマイミクさんが紹介されていたのを思い出しました。あいにく今日は休館日でしたので見学できず。

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この辺は池袋駅から10分ほどなのに、閑静な住宅街という雰囲気。

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踏切がありました。西武池袋線です。

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踏切を渡ると長い塀が続きあふれんばかりの緑が目に入ります。ここは「目白庭園」。そんなに広くはありませんが、池を中心に回遊式の遊歩道があり、飛び岩を渡りながらいろいろな景観を楽しむことができます。ちなみに無料でした。住宅街の真ん中にとうとつに現れた別世界という感じでした。

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西武池袋線沿いに進むとJRの線路に突き当たります。橋上から見るとすぐそこに目白駅舎が見えます。

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山手線の内側に入るとすこし曲がりくねった道に入ります。ここは旧長崎道と呼ばれる道で、豊島区の長崎から野菜などを運んだ道路ということです。

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明治通りを渡ると鬼子母神西参道があり、そのまま鬼子母神に。室町時代からあるという名刹です。鬼子母神というのは、人の子を食ったという女神が仏様にさとされ安産・子育ての神になったという伝えということです。

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参道の両側には大きなケヤキの並木があります。

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鬼子母神から続く道は旧雑司ヶ谷道。途中には都電荒川線の鬼子母神駅もあり、地下鉄副都心線雑司ヶ谷駅もすぐ近くです。

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目白通りを渡ると景観のよい坂道に出ました。ここは宿坂と呼ばれていて、鎌倉街道時代に旅人が宿を取ったところというところ。

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宿坂の両側には多くの寺社が並んでいるのですが、南蔵院というお寺には多くの力士の墓地があるということ。あいにく「見学はご遠慮ください」という立て札があり、墓地には入りませんでした。さらに南蔵院は「怪談乳房榎」ゆかりの地ということ。この話は知らなかったので帰ってから調べてみました。
http://homepage3.nifty.com/nadokoro/kogai/enoki.htm

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神田川を渡る橋が面影橋。広重が江戸百景として版画に残しています。この橋を渡ると豊島区から新宿区に移ります。

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早稲田通り。道の突き当たりに見えるビルは早稲田大学。

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諏訪通りに入り戸山公園の向かい側に諏訪神社がありました。ここから10分ほどで終点の高田馬場駅に到着。

古道は狭く曲がりくねって、いにしえの雰囲気を感じられます。まわりはたいてい住宅街になっているのですが、古い寺社も点在していて、歩くにはすごく面白いシチュエーションだと思いました。8500歩。

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