UHGトレーディング・エキスポ

UHG主催のセミナー「トレーディング・エキスポ」に行ってきました。

UHGは商品先物の会社ですが、セミナーの題材はFX、株式、株先など幅広くやってますね。商品だけだと人を集めるのが難しいのでしょう。商品先物会社は苦しい時代に入っています。

この「トレーディング・エキスポ」は3人の講師が1時間半ずつ話をするという、パンローリングなどがよくやるセミナーまつりみたいな位置づけです。この日の講師はいちのみやあいこ、山中康司、若林史江の3人でした。

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■いちのみやあいこさんの話

 いつものようにシステムトレード入門という位置づけの内容でした。

・システムトレードとは
・システム例(3連システム)
・システムのポートフォリオ
・資金管理の重要性と具体例

このような内容でしたが、なかなかしっかりした内容で聞き応えがありました。

いちのみやさんといえばダウ逆張りの本を出して、いろいろと言われていましたが、今日の話の中でもご本人が何回かそのことについて触れられていました。「本を出してから陰日なたににぼろくそに言われる。本のおかげで機能しなくなったって。その後の損益曲線を見てください。勝率50数パーセントのシステムはこんなものなのがわかってないんですよ。」って、とても悔しそうでした。
私自身もあの本1冊でダウ逆張りエッジがだめになったとは思えない。近年機能しにくくなった(それでもエッジは続いていますが)のはもっと別な要因だと想像します。

数年前に聞いたセミナーと同様、とても丁寧に話され、好感が持てました。

■山中康司さんの話

 山中さんは主にFXでのシステム、テクニカル分析、検証などで有名な方です。ちょっと早口ですが、明快に具体的にお話をされるので私は好きです。また、特にテクニカル分析に関して知識が豊富で、関連サイトはよく参照しています。

この日の内容は以下の3つでした。

1.商品先物によるシステム売買
2.フィボナッチ・ゾーンと確率によるトレード
3.アストロサイクル(さわり)

1は完全システム売買の紹介です。2年前に公開したルールということですが、まったくそのままの形でその後2年間の検証結果を交えてお話をされました。非常にシンプルな、しかし明確なルールですがPFが2.0を維持しているのはすごいです。デイトレでなく日足ベースなので板の薄さもそんなに影響がないと思われます。

2はフィボナッチ・ゾーンという考え方で過去10年間の日中の値動きを確率表にして、デイトレの補助情報として使おうという話でした。これはシステムのフィルターとしても使えるかもしれません。

3のアストロサイクルは山中さんお得意の占星術、つまり星の運行にからめて相場の動きを分析するというお話のさわりを話されました。これに関して2年ほど前にご自分の意見を言われているのをきいたことがあるのですが「トレードに有効に機能することが確認できるのであれば何でも利用しますよ。」と言われていました。私もそう思います。ようは儲かれば良いんです(笑)

■若林史江さんの話

 つい2ヶ月ほど前に話を聞いたばかりで、今日もだいたい同じような内容のお話でした。

・年足で2年陰線の場合、3年目は上ひげが長くなりがち。ということは今年後半はいったん調整する可能性が高い。
・マスコミなどの雰囲気に流されずに冷静に行動しよう
・大型バブル崩壊13年の波について
・日本の80年代後半と同じ道を歩む中国の今後
・今、資源に投資する

 あいかわらずスタイルよく、株式の話をしているのが不思議に思えきます。

コメント

  1. とおりすがり より:

    知り合いが若林さんの本のゴーストライターです。メルマガが外注なのは誰もが知るところですから、セミナーの台本も外注であろうことは想像に難くありません。管理人さんのような真面目に相場と向き合っている方が、このような単なる株タレントの話を何度も聞きに行くというのが驚きです。

  2. ブライアン より:

    とおりすがりさん

    そうなんですか。話を聞いている限りでは自分の言葉でお話ししているようでした。

    ちなみに、前回も今回も若林さんの話はたまたま聞くことになったんです。私はがちがちのシステム派ですので相場の話は基本的には聞かないんです。
    話としては結構おもしろかったですよ。