東京散歩:026.七福神めぐり『浅草七福神』

【正式には浅草名所七福神とよばれる、名社寺をめぐるコース。隅田川西岸の浅草寺(大黒天)などの9社寺を訪ねる。9つあるのは寿老人と福禄寿が2ヶ所ずつあるからだ。】所要:4時間
東京山手・下町散歩(昭文社刊)より

正月ではないのですが七福神めぐりに行ってきました。浅草名所七福神です。雷門から出発してあちこち寄り道しながら北上し南千住駅まで、結構な距離がありそうです。

111126_00map_3

今日は11月26日、三の酉の日でした。特に狙ってこのコースにしたわけではないのですが、鳳神社が七福神のひとつとして入っていたのですね。そんなこんなで今回の紹介はめぐった順序と関係なく順不同で6つのトピックスに分けて書いてみたいと思います。

■七福神の寺社達

111126_01_2
まずはやはり七福神の各寺社です。スタートとなった浅草寺。ご覧の雷門前から仲見世、本堂までぎっしりと人々であふれかえっていました。ここはいつ来ても賑わっていますね。

111126_02_2
浅草寺から少し上がったところにある
待乳山聖天(まつちやましょうでん)、毘沙門天が祀られています。驚いたのは生け花とともに大根が売られていたこと。なんでも大根をお供えすると聖天様が体の毒を清めてくれるということだそうです。境内の意匠にもあちこちに大根がシンボライズされていました。

111126_03_2
待乳山聖天のほどちかくにある今戸神社。福禄寿が祀られています。境内に入るとたくさんの女性達がいました。この神社は縁結びの神様らしいです。それと招き猫発祥の地ということで幸せを呼び込みたいという願いを受け入れているのでしょうか。

■酉の市

111126_04_2
浅草から旧吉原遊郭街を抜けるとしだいに賑やかになってきました。沿道には露天が連なり身動きできないほどの状態になってきます。そうでした今日は三の酉。寿老人を祀っている鳳神社は七福神処の騒ぎではなく福をかき込みたいという人々であふれかえっていました。あちこちから手拍子が聞こえ、また大きな熊手を上に掲げて持ち帰る人たちが見られました。

■私的ノスタルジア

111126_05_2
少し前にノスタルジアの旅と称して今まで移り住んだ都内各地をめぐりました。今日は図らずも25年前に通っていた2つの職場を見ることができました。最初は吉原電話局。賑わいの鳳神社のすぐ近くです。日比谷線入谷駅から歩いて通勤していました。建物は当時のままのようですが、もちろん今は営業窓口や保守事務所などなく常駐職員などいないはずです。当時は電話交換機の保守の仕事で3交代勤務をしていました。

111126_06_2
次が南千住から徒歩10分ほどの明治通り沿いにあるNTT白鬚ビル。ここでは当時最新型のデジタル交換機の開発の仕事をしていました。ここに通っていたときに結婚し、馬橋~南千住という通勤ルートから、亀戸からバスという通勤ルートに変更になったんです。路線バスに乗るという楽しみはこのときに覚えたような気がします。

■南千住、泪橋あたり

111126_07_2
今回の散歩の終盤は台東区の最北部の清川あたりから荒川区南千住にかけてのエリアになります。当時白鬚ビルに通っていたこともあり、このあたりの雰囲気はよく覚えていました。この辺は山谷地区とも呼ばれ日雇い労働者や生活保護の人たちが多く集まっていたエリアです。泪橋という交差点にマンモス交番があり、暴動がおきたということもかつてはありました。だけど今は大きく雰囲気が変わってますね。まず南千住駅。当時は言っちゃ悪いけど場末的な雰囲気のあった駅でした。今はご覧の通りつくばエクスプレスも停車するこぎれいな駅に変貌しています。

111126_08_2
この写真はアーケードのかかるいろは会商店街。垂れ幕に「山谷 あしたのジョーのふるさと」と書かれていますね。あしたのジョーは山谷育ちのボクサーのマンガ、それを前面に出しているようです。

111126_09_2
そのいろは会商店街を抜けた大通りにある喫茶店「カフェバッハ」。以前に一度紹介したことがあるのですが、どうして山谷にこんな素敵な喫茶店が?とびっくりします。でもこの日も店内は大勢の客で賑わっていました。とても澄んだコーヒーが楽しめます。

■靴の市

111126_10_2
山谷地区の一角に玉姫稲荷神社があります。大勢の人があつまっていました。境内の周辺の道路には所狭しと靴がならべられています。お値段は3000円くらいからととてもリーズナブルなものばかり。それにしてもすごい数のお店です。台東区は靴の中小メーカーがたくさんありますが、そんなことでの催しなのでしょうか。

■樋口一葉記念館

111126_11_2
つい先日テレビドラマ「樋口一葉物語」を見たばかりだったのですが、今回のコース近くに樋口一葉旧居跡と樋口一葉記念館があり、せっかくなので見てきました。ドラマによると一葉一家は駄菓子や荒物を売る店をこの地(台東区竜泉)で始めたそうです。生活に困っていて多くの借金をして始めた商売だったようです。吉原遊郭街の隣という場所柄、悲しい女性達と肌で接して、そんな体験がたけくらべなどの執筆のきっかけになったということ。
記念館では「ゆかりの人々」という特別展示をやっていて、一人1パネルでの解説と書簡や原稿などの展示とあわせてまるでドラマを再現しているような感覚でじっくりと楽しませてもらいました。

111126_12_2
近くには「一葉煎餅」なる煎餅屋さん。このあたりは地域で協力して「一葉」の名前を盛り上げようとしてきた歴史があるそうです。このほかにも「一葉泉」という銭湯などもあるらしいです。

以上で終了。七福神めぐりの散歩がさまざまなイベントと遭遇し、楽しい散歩になりました。時間もたっぷり5時間、13,000歩。

コメント