東京散歩:96.失われた川を歩こう『呑川柿の木坂支流』

【駒沢の静かな住宅街から、呑川の支流の1つである柿の木坂支流を歩く。高い木が多く、遊具やクイズ看板が点在し飽きさせない。緑道を離れてからは都立大学の社寺を回る。】所要:1.5時間
東京山手・下町散歩(昭文社刊)より

~全119コース中72コース目~


自由が丘を歩き終わったらお隣の駅、都立大学に移動してダブルヘッダー、本日二つ目の街歩きを開始しました。都立大学駅から駒澤大学駅までという大学名のついた駅を結ぶコースです。呑川支流を暗渠にした緑道をたどるのがテーマです。


東横線都立大学駅。「都立大学」と名前がついていますが、肝心の大学は八王子に移転して実際には存在しないとのこと。(しかも「首都大学東京」に名称変更している)


駅前から少し歩くと目黒通りに出ます。ここから歴史ある柿の木坂が始まるのですが、いったん脇にそれて寺社を巡ってから坂に戻ることにします。


氷川神社。参道も含めて緑豊かで空気感が漂っていました。


手水舎の四隅には端整な顔立ちの鬼達が水鉢を支えていました。唐招提寺本堂の隅鬼を思い出しました。実にユーモラスです。


カーブした坂道というのは本当に美しいです。こんなアスファルトの道でも。


柿の木坂に戻ってきました。由緒あるお店も点在していますね。この坂だけでなくこの辺一帯が柿の木坂という地名なんですね。そういえば都立大学駅も当初は「柿の木坂」という駅名だったということです。


坂の途中にあるパーシモンホール。名前は聞いていましたが、訪れたのは今日が初めて。今日の催し物はキエフ・バレエのプリンシパルを迎えてのチャイコフスキー3大バレエハイライトとのことでした。見たいけど、また今度ね。


さて、やっとコースのテーマ、呑川柿の木坂支流跡の緑道にやってきました。木々が豊に包んでいる緑道です。春には美しい桜並木が現れるのでしょう。


少し両道を外れると閑静な住宅街が連なり、その一角にガボン大使館なる看板がありました。アフリカの大西洋側に位置しカメルーンとコンゴなどに接しているこの国。大使館がちゃんとあったんですね。


住所が世田谷区上馬になったらそこは青山通り。駒澤大学駅がゴールです。

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