【極み庵】の省エネ状況

極み庵に暮らし始めてから2ヶ月弱になろうとしている。

この住宅の構造上の特徴は耐雪ということともう一つ、高気密高断熱であること。冬暖かく、夏涼しいという暮らしを提供してくれる。

現在は冬真っ盛りで、ほぼ一ヶ月暮らしたエネルギー使用量のデータが出たので、旧家屋の1年前の数字と比較してみたい。

1年前も現在も主に一人暮らしで基本的に24時間在宅している生活は変わらない。
旧家屋は築46年の木造家屋。生活は主として10畳の洋室で過ごし暖房器具はガスファンヒーター+エアコン、調理の時は台所でガスストーブ。他に部屋はたくさんあったけど、暖房を使うのはこの2部屋だけだった。
極み庵は18畳のLDK、4畳半の和室、12畳の寝室、洗面、浴室、トイレなどが一つの空間として1台のエアコンで24時間暖房している。(昼は21度、就寝時、不在時は18度に設定)

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2016年2月分(1年前旧家屋)——————————————–
電気(従量電灯B 50A契約):333kWh 9,427円
ガス:87㎥ 9,055円
(合計:18,482円)
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2017年2月分(現在極み庵)——————————————–
電気(+ナイト8 6kVA契約):703kWh 18,699円
ガス:17㎥ 2,327円
(合計:21,026円)
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比較してみると電気代がほぼ2倍の金額になっている一方、ガス代は4分の1に減っている。メイン暖房がガスから電気へ代わったのがこの数字の差になったということだ。トータルで2,500円ほど高くなっているが、24時間全館暖房という環境を手に入れた代償としては安すぎると思う。エアコン24時間稼働という経験を初めてしたので、電気代がもっとかかるのかと思っていたが、かなりリーズナブルに実現できている。

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これは高気密高断熱や空気の流れを家屋の設計のコンセプトに位置づけた結果だと言える。
ちなみにエアコンはパナソニック製の和室12畳用の中型タイプ。寒冷地仕様なので霜取り運転を極力少なくするよう室外機のフードや運転方法に考慮が払われている。

エアコン暖房ということで気になるのは空気の乾燥。実際、湿度計で測ってみると32~38%といったところで、風邪などに気をつけるべき危険水域となっていた。そこで加湿器を導入した。これもパナソニックの気化式のもの。

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まだ使い始めて間もないが、自動運転にしておくとだいたい50%を保ってくれる。エアコンでありがちな体感温度の低下も湿度アップで補完してくれることを期待している。

ということで、今まででは考えられない快適な冬の生活を過ごしているが、エネルギーコストの他に生活してみて気がついたところをリストアップ。

○よかった点————————————————
・家中どこへ移動しても温度差3度以内に収まっている。(ヒートショックなどまったく心配ない)
・24時間暖房で、起床時、帰宅時など含めて、「暖かい」という感覚が幸福感を与えてくれる。
・日中、日差しが差し込めばエアコンは自動停止し、春のような暖かさを得られる。

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●予期しなかった点————————————————
・家の中すべてが暖まっているので、食品の保管に気を使う。(屋外のウッドデッキ上に発泡スチロール製の野菜保管箱を置いて、生鮮食品などはそこに保管している。→これがすごくみずみずしく保管できて冷蔵庫は最後の最後の保管場所になった)
・空気が乾燥して目や喉に気をつける必要がある。(上記のように加湿器を導入した)
・エアコンの音が耳に付く(室内機も室外機もそれなりの音が24時間するので考慮する必要がある)
・足下が寒いと感じることがある(エアコンの空気が直接行かないところで座っていると、足下の温度が2度ほど低く、寒いと感じる。このため、書斎コーナーを引き払ってエアコン近くにテーブルを用意して、そこを冬期間の書斎コーナーとしている。)

気になるところをなんとかカバーしつつ、24時間全館暖房の新潟の冬の生活を満喫しているところだ。

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