今日の断捨離

私の日課表に「今日の断捨離」という項目がある。毎日必ず一つは何かを手放そうということだ。新しい家に住むまでの過程でいろいろと生活をシンプルにしてきたこともあり、もともと家の中にはモノ自体が少ないとは思うのだが、それでも「今日の断捨離」を続けている。

毎日行っていて気づいたことがある。

「今日は何を手放そうかな」と思い身の回りをあれこれと物色していく。例えば本棚の前に行き「もう一生読まないと思う本はないかな」とか、書類棚をひとつひとつ開けてみて、単なるごみとして引き出しにしまわれているものはないかなとか、冷蔵庫を開けてみて、無意味に冷凍したりいつか食べようと思って賞味期限がとっくに切れたものなどはないかなとか。

これらの行動で「この本はここに飾っておいてもしょうがないからAmazonで売ろう」とか「5年前の確定申告書類か、もうあってもしょうがないから過去3年を残しておいて古いものは処分しよう」とか、「お土産で買ってきたこのジャム、いつの間にか古くなっている」とか判断して処分することになる。

しかし、例えば「こんな本を買っておいたんだっけ、気になるな」と気が付いて当日から読み始めたり、「USBメモリ、こんなところに隠れていた」と気が付いたり、時には引き出しの封筒に現金が入れっぱなしなのに気が付いたりしたこともある。

つまり、断捨離しようと思うと、家の中、身の回りをあれこれと観察する必要があるのだが、目的の「捨てる」に至らなくても、今まで隠れていたものにスポットが当たって、そのモノがまた価値を発揮し始めるきっかけになることが多い。これは本当にうれしい。

「今日の断捨離」という習慣は、将来何かとてつもなく大きな結果を作ってくれるような気がする。

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