昨年、NHKの放映で知った日下紗矢子さん。女性でありながらベルリンコンツェルトハウス管弦楽団のコンサートマスターに就任。そして同室内オーケストラのリーダーとしてステージに立つ姿、演奏、弾きこまれてしまった。
数年前からシリーズで開催されてきたという<日下紗矢子 ヴァイオリンの地平>の今回は第4回、最終回という位置づけのコンサートだ。
会場はトッパンホール。いつも飯田橋駅から歩いていたのだけどちょっと遠い。それで地下鉄春日駅近くから出ている文京区のコミュニティーバス「B-くる」で向かうことにした。100円をSUICAで支払い、4停留所目で降りる。
トッパンビルに到着。
開演まで少し時間があったのでエスカレーターを上がった2階のカフェでビールを流し込む。
トッパンホールは美しく明るい。木のぬくもりが心地よいホールだ。
プログラムは「近現代」のタイトル通り、ウェーベルン、バルトーク、シュニトケ、アダムズとそうそうたる作曲家による曲が並んでいる。
冒頭のウェーベルンの断片的な音の間の沈黙の長さに戸惑いながらも、4曲それぞれ新鮮な気持ちで聴くことができた。
アンコール ——————————–
ミヒャエル・フォークト : Genoveva v. St. für Sayako Kusaka
J.S.バッハ : ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 BWV1023より 第2楽章 アルマンド
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アンコールの1曲目はベルリンコンツェルトハウスオーケストラのチューバ奏者(?)のフォークとが頼みもしていないのに日下のために書いて、細部を二人で仕上げたという世界初演(笑)の曲。
そして最後がバッハ。一気に緊張が解きほぐされた。
終演後、薄暗くなりかけた中、もう一度B-ぐるバスに乗り込み、椿山荘、護国寺、小日向、茗荷谷、小石川植物園などを車窓に臨みながら、延々と1時間ほど文京区内をドライブして春日駅に戻った。
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