2台のピアノによるデュオリサイタル

ルーテル市ヶ谷センターで行われた「2台のピアノによるデュオリサイタル」を聴いてきました。

ピアノ:武正久美子 宇都宮三花
(ナビゲーター:堀内淳)
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主よ、人の望みの喜びよ(バッハ)
2台のピアノのためのソナタ ニ長調 K448(モーツアルト)
ラ・ヴァルス(ラヴェル)
唱歌の四季(三善晃)
組曲第2番「シルエット」(アレンスキー)
<アンコール>
白鳥「動物の謝肉祭より」(サン=サーンス)
主よ、人の望みの喜びよ(バッハ)
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とても魅力的なプログラム、魅力的な演奏で楽しめました。
2台ピアノだけのプログラムというのは珍しいのではないでしょうか。

まずバッハで静かに厳かにオープニング。次のモーツアルトはとても有名な曲ですが、第2楽章など結構長かったかな。明るくていい曲なんですけどね。

ラ・ヴァルス。これは今日の中で一番インパクトがありました。今までもソロピアノを含めて何回か聴いているのですが、今日の演奏は(言い方は悪いかもしれませんが)わかりやすかった。曲名の通りの3拍子が最初から最後まで明確に表出されていました。今まで聴いた演奏は混沌とした雰囲気が強くてその中の3拍子が本当に隠れているというものが多かったのですが、冒頭から体は3拍子を意識して、曲の終わりまでその拍子に浸って聴けました。とても楽しかった。

休憩を挟んだ三善晃の「唱歌の四季」は朧月夜、茶摘、紅葉、雪、夕焼小焼といった唱歌を幻想的に彩り豊かに表現していて、いつのまにか目がウルウルとしてきました。とてもいい曲、いい演奏だったと思います。

アレンスキーという作曲家は初めて聴いたのですが、ラフマニノフが学生時代の先生とのこと。叙情性とダイナミズムがおり混ざり、この時代のロシアの曲という感じでした。他の作品もぜひ聴いてみたいと思います。

アンコールは白鳥のあとお二人の挨拶を挟んでオープニングと同じ曲、バッハでクロージングでした。

ルーテル市ヶ谷センターは以前ギターのコンサートを聴いたことがあるのですが、ピアノのホールとしてもとてもいいと思いました。前から2列目で聴いたのですが、残響が少なくナチュラルな音で聴くことができました。2台のピアノでの音の広がりも感じられて良かった。

武正さんは私のピアノの先生。来週のレッスンの時、感謝を伝えよう。

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