昨日、ヤマハホールで行われた佐藤卓史ピアノリサイタルを聴いてきました。
オールリストプログラムです。
招待券を譲ってくださったスカルボ先生ありがとうございました。
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リスト:エステ荘の噴水 S.163-4
リスト:コンソレーション 第3番 変ニ長調 S.172-3
シューマン/リスト:献呈 作品25-1 (S.566)
シューベルト/リスト:水の上で歌う D.774 (S.558-2)
シューベルト/リスト:君はわが憩い D.776 (S.558-3)
リスト:愛の夢 第3番 変イ長調 S.541-3
リスト:ラ・カンパネラ S.141-3
リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調 S.178
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献呈からラ・カンパネラまでの5曲は編曲ものです。リストには悪いですが、私はリストの作曲作品より編曲ものが大好きなんです。この日の曲目ではシューマンの「献呈」がとても優美で美しい曲でした。
佐藤卓史さんというかたはまだお若いということもあると思いますが、とても童顔です(^_^) ですが紡ぎ出される音楽は余韻の響きから盛り上がるフォルテシモまで精緻なリストの響きの世界を出していたと感じました。
この日のコンサートは「リスト生誕200年記念」と「ベーゼンドルファー・ピアノコンサート」という二つの冠がついていました。使用されたピアノはリストがこよなく愛していたというベーゼンドルファーのピアノ。(インペリアルというモデルで1,848万円だそうです)
ベーゼンドルファーは何回か聴いたことがあるのですが、この音も芯が太くかつ柔らかいヨーロピアンな香りを楽しむことができました。
ヤマハホールは新しい銀座ヤマハビルの7階~9階にあり、定員333人。ヤマハビル全体の特徴である黒を基調とした落ち着いた大人の雰囲気のホールでした。ピアノコンサートにはこのくらいがちょうどいいと思います。銀座というと王子ホールも似たようなホールですね。ピアノコンサートはやはり大ホールよりもこれくらいのホールの方が楽しめます。
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