「雑談力」。私に最も足りない力かもしれない。何しろ人と話すのが苦手だ。数人の会話の一員の場合は特に、ほとんど自分の発言を差しはさむことはできない。
ひょんなことから著者の安田さんのセミナーを受け、本も入手し、今回読んでみた。
安田さんは私と同年配の方。常ににこにこしていて、丁寧な方だった。
私たちが生きて行ったり仕事をしていったりするうえで、人とのコミュニケーションが大切なのは当たり前。
そしてコミュニケーションを円滑に行うために「雑談力」がキーになる、というのがこの本のコンセプトだ。
合計38個の項目について解説されていて、毎日ひとつづつ読み進めていった。それぞれが納得できる内容になっていて、とても面白く読みやすい。
第6章に「相手によって話し方や話題を変える」という内容がある。この中で人間を5種類のタイプに分類し、タイプごとに話し方を解説している。面白かったのは私自身のタイプが「控えめタイプ」に非常にあてはまるなと思ったこと。
・人あたりが良く、「やさしい」「ソフト」な印象を与える
・うなずきながあら相手の話を聞く
・「そうですね」「そのとおりですね」と相手に共感をする
・あまり自分の意見を言わないため、気持ちや考えがわかりにくい
・主張をしないため集団の中では目立たない
といった特徴を持っているタイプだ。
このタイプの人の話し方を説明している中で「よく黙り込むことがある」と指摘している事。それに対して「困っているのでなく、自分の中で考えて、飲み込んでいる作業なのです」と言っている。私も人から「なんで黙り込むの?」と言われることが多いけど、このように理解してもらえると非常に気が休まる。
「雑談」と言っているが、通常の会話において、コミュニケーションをとるためのポイントがたくさん書かれていて、「なるほど」と思うことが多い。ひとつでもふたつでも見返しては実践していきたいと思う。
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