アルカディア小ホールで行われたソモラ・ティボール VIOLIN RECITALを聴いてきました。

ティボールさんはハンガリー・ブダペストのジプシー音楽一家に生まれ、幼いころから音楽に親しんで育ってきたそうです。

現在は金沢に拠点を置き活動されているとのこと。

服部さん(主催者)の方のお話では、服部さんの所有しているヴァイオリン(ジュゼッペ・テストーレ)を弾きたいとのことで関係ができたとのこと。

今日のリサイタルは無伴奏ヴァイオリンの形でした。バッハのもともと無伴奏のために書かれた曲の他に、ヴィヴァルディの四季やツィゴイネルワイゼンなど、伴奏を伴ったあるいは合奏のための曲もヴァイオリン1台で演奏するという珍しい形でのコンサートです。

私はヴァイオリンの音色について語れるほどの耳は持ち合わせていないのですが、少々小型に見えたジュゼッペ・テストーレから紡ぎだされる音は変幻自在でした。力強いボーイングでたっぷりとした(立ち上がりが図太い)中低音だったかと思うと、思いっきり高音のスーと伸びる澄んだ音色を聴かせてくれたりと、一台の華奢なヴァイオリンからこんなにも様々な音色が引っ張り出せるのかと驚きの連続でした。
この動画はティボールさんの公式YouTubeに投稿されているツィゴイネルワイゼンの(ピアノ伴奏つき)の演奏です。ジプシーの血が騒ぐ、みたいな雰囲気を感じられると思います。
アンコールは映画「ニューシネマパラダイス」のテーマ、それにタンゴの名曲、ラ・クンパルシータを聴かせてくれました。バッハやヴィヴァルディも含蓄のある演奏でしたが、ツィゴイネルワイゼンやチャールダーシュ、またタンゴなどの演奏は「水を得た魚」と例えたくなるような、細かいニュアンスまで曲に寄り添ったような輝きのある演奏だと思いました。

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