ちょっと変わった京都旅行

2泊3日で京都旅行に行ってきた。
今回の一番の目的は仁和寺で行われる南こうせつの「ときのしらべ」コンサートを聴くことである。お目当てはゲストの押尾コータローだ。だけどもちろんこうせつの歌も楽しみだ。

東京駅からのぞみに乗車、今回は行きも帰りもJR西日本の車両500型を選んで予約してみた。一度あの鼻の超長いやつに乗ってみたかったのだ。車内は丸いイメージで、コンパクトという感じ。

10時半頃京都駅に着いて、まず向かったのはラーメン店「天下一品総本店」、宮本武蔵で有名な一乗寺にある。叡山電鉄の一乗寺駅から炎天下の中15分ほど歩いてたどりついた。実は天下一品のラーメンは初めてだ。「味ごのみ」を注文した。こってりとしたスープに辛し味噌やすりごまなどを入れていろいろな味を楽しめる。かなり太い麺と濃いスープがあっている。

せっかくの京都旅行なのだが、今日は寺社には行かない。ラーメンを食べた後は河原町に行きシネマコンプレックスMOVIXを訪れた。ちょうど新京極通りの三条通口あたりにある。そこで本日封切りの「釣りバカ日誌16」を見るためだ。1時半開始の15分前について第2回目の上映を見ようと思ったが、すでに残席が20席となっており、結局一番前の真ん中辺の席をとった。実際に座ってみるとスクリーンのブツブツまではっきりと見える。かなり見上げないといけない。でも一番前なので足を投げ出し、体を椅子に預けてゆったりと見ることができた。
「釣りバカ日誌」はいつもの通りの楽しい内容だったが、前回から監督が替わったせいかバカバカしい踊りみたいなシーンがなくなった。ちょっと上品になったかな。でも「合体」のシーンは以前に比べて直接的になってきた。「合体」のシーンを見るとかなり以前、上野の映画館で釣りバカを見ていたときスクリーンに大きく「合体」と出てきたシーンで近くの小さな男の子がお父さんに「ねぇ、合体ってなに?」と聞いていてこまらせていたことをいつも思い出してしまう。
この日は映画のあと、松坂屋デパートで京弁当やビールを買い込んで、バスに乗り、平安神宮の裏手にあるホテル平安の森京都にチェックインした。
翌日は京都の北「鞍馬と大原」を巡る旅だ。叡山電鉄で鞍馬へ30分ほどで着く。かなりの山の中だが、そこから鞍馬寺本殿までさらに山を登る。ここに来たのはもちろん大河ドラマの「義経」にちなんでのことだ。(去年の京都旅行は新撰組だった)
最初はケーブルカーを利用した。この乗車券がとてもかわいらしい遮那王(義経)のイラストだ。


本殿からさらに上ったところに鞍馬山博物館ということろがあり、「百の義経展」というのをやっていた。これがすごく面白かった。まず解説の文がおそろしく字数が多い。いちいち全部読んでいたら丸一日はかかりそうな量だ。でもその内容が面白い。曰く「義経についてはヴァリアント(異本)があり、そのムーブメントは~」というような調子で始まり、客観的分析的に義経についての解説をしている。好感を持って見ることができた。
鞍馬から大原へは直通バスで行こうかと思っていたのだが、残念ながら1日に3本くらいしかないバスの初便にタッチの差で乗り遅れてしまった。それで休憩したお店の人に聞いたルートで行った。叡山電鉄で宝ヶ池まで戻り、白川通りから大原行きバスに乗って向かったのだ。

大原に着きまず三千院に向かったのだが、その入り口でコンサートのポスターを見つけ、行ってみることにした。三千院横をさらに奥へ歩いていくと蓮成院があり、その中で行われた。ピアノとフルートの二人でジャズやボサノバの曲を演奏するリラクゼーションコンサートだ。本当は中庭で行われる予定だったが、天候がちょっとあやしかったので「天女の襖絵」の部屋の中で行われた。7人ほどの聴衆だったが、楽しめた。

三千院を見たあとバスで京都市内に戻り、仁和寺へ行った。今回の旅行のメインイベントである「ときのしらべ」コンサートだ。駐車場脇の入り口から境内へ入るとすでに多くの人たちが集まっている。やっぱり年齢層はちょっと高いね。会場内は撮影禁止なので、ステージの背景となった仁王門を道路側から撮った写真を。

コータロー君は新曲オアシスなどの後、いつものように一人メンバー紹介やラジオ体操などをやったけど、ゲストで来ているのだからあそこまでやることないのになあと思った。でも熱心なコータローファンは多いようで盛んに声援が送られていた。
南こうせつは生では初めて聞いたけど、56才とは思えない張りのある声で歌い上げていた。観客を楽しませる話術もさすがだし、ファンも一体となってコンサートを盛り上げていた。夕暮れの中蝉の声を背景に世界遺産の中でときのしらべは経っていった。
さて、その日の夜は京都駅ビルにあるホテルグランヴィアに宿泊した。コンサートの余韻に浸りながらタクシーで京都駅に戻りチェックインしたら、驚き、ホテルがスイートルームを用意してくれていたのだ。わぁ~、スイートなんて初めてだ。窓からは京都タワーが間近に見える。その向こうにはすてきな京都の夜景が広がっている。贅沢なシチュエーションだ。

スイートだからもちろんリビングとベッドルームは分かれている。浴室もかなり広い。洗面所と透明なガラスで区切られた浴室には大きなサイズの浴槽がある。その浴室にはシャワールームが併設されている。リビングには大型テレビとソファーセットはもちろん重役室のような雰囲気で執務机があり、なんとFAXまでついている。 ベッドはクイーンサイズで、枕は大小取り混ぜて5コも置いてある。うちのマンションの部屋より確実に広い面積だ。カーテンとレースのカーテンは電動で開閉する。グランヴィアさんありがとう。

さて、スイートルームを翌日朝10時半まで楽しんだ後、3日目は東寺を訪れた。広々した境内に巨大なお堂や五重塔がある。とってもシンプルだが重厚だ。弘法大師のお寺ということで曼荼羅などが印象的だった。お堂の中も各種の巨大な観音像などが単に置かれているだけというシンプルさだ。
お昼過ぎのロングノーズ新幹線で東京に戻った。今回の旅行はバラエティーに富んでいて面白かった。スケジュールもあらかじめ細かいことは決めておかず行き当たりばったりの面もあったが、このところ行き詰まっている仕事を忘れさせリフレッシュさせてくれた。

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