サマータイムボナンザ

押尾コータローが出演するということで、葉加瀬太郎がプロデュースする恒例のコンサート「サマータイムボナンザ」を聴いてきた。よこはまみなとみらいの一角にある新港埠頭にステージをしつらえた野外コンサートだ。葉加瀬太郎はすごい雨男ということで今年も少し雲行きがあやしい場面があったのだが何とか持ってくれた。


 30度を超える湿気の高い日だった。みなとみらい線の馬車道を降りて地上に出たら海に向かって大勢の人々の列が続いていた。汗をかきつつ会場に到着すると開演の10分前にもかかわらず入り口の前に100mほどの行列が。ようやく席に着けたのは始まって15分ほどたっていた頃だ。

すでにSALT&SUGARの演奏が始まっていた。席は一番前のAブロックだったのでとてもよく見えた。1万人も入るであろう開場の一番後ろの方だと臨場感がまるで違うだろうと思う。(ちなみに押尾コータローのファンクラブ経由で入手したチケットです)
次に三味線の上妻宏光が登場して、いよいよ押尾コータローだ。上妻宏光とのデュオの後、新しいアルバムからの1曲を含めて3曲披露した。「モリアガロー」ということでがんばったのだけれどちょっと空回りしたかな。時間も短かったけど、まあ楽しめた。
3時から始まったコンサートはすでに4時半を回っている。まだ半分もやっていない。次はorange pekoeだ。ギターの伴奏で女性が歌うというグループ。初めて聴いたけどとってもいい。歌は平和などのメッセージ性が強いものだ。ギターはジャズチックだったりボサノバチックだったりけっこううまい。というかすっごくうまい。このグループに巡り会えたのは今日の収穫だ。
次はメガネと髭がインテリっぽさを感じさせるロックバイオリンの功刀丈弘(くぬぎたけひろ)、ソウル出身のピアノ弾き語りのK、Jazztronik、フリューゲルホホーンとボーカルで聴かせるTOKUを中心としたTKY、中島美嘉と続いていく。Jazztronikは名前にJazzが入っているにもかかわらず一本調子のつまらない演奏だ。聴き始めてすぐに眠くなってきた。中島美嘉は例の調子っぱずれの歌い回しが耳についてこれもついていけなかった。決して歌はうまいとは思わないと思うけど。それ以外は結構楽しめた。
ラストも近くなり時間も7時半を回り暗くなってきた。ここで登場したのが鈴木雅之だ。それも往年のラッツアンドスターを思い起こす。実はゴスペラーズの2人が応援に入って4人の顔黒の面々となったのだ。開場はもう最初っから総立ちの状態だ。周りでは曲に会わせて腕をふりふり踊っている。みんなすごいなあ。
いよいよラストは葉加瀬太郎本人のユニットの登場だ。こちらも「配分を考えずにガンガンいくよ」と本人が最初に宣言するほどで、開場も初めっからアンコールまで総立ち。ただ、途中でバラード風の曲(今回のスポンサーである新生銀行のイメージ曲だそうだ)になったときは、全員が座ったのには感心した。
「情熱大陸」を異なるバージョンで聴けたのは面白かった。けど葉加瀬太郎って大きいね。エネルギッシュな雰囲気がただよっている。高田万由子のだんなさんなんだよね。

これは開場で売っていたパンフレットが入っていた水木しげるオリジナルの手提げ袋。

公演が終わったのが9時頃。1万人ほどの出口に殺到したら大変な状況になるけど、係の誘導にしたがって、指定されたブロックから順番に退場するのをじっとまっているなんて、すばらしいと思った。
ひとつひとつのグループを見ると単独では聴きに行かないようなグループが多いけど、こういう機会でもないとなかなか生の演奏はきけない。いろいろなグループの演奏を聴けてとても良かった。

コメント