8月から計9回に及んだHighFAIトレードスクールが終了した。
このスクールはHigh FAI Tradersを主催しているKonSinさんが、自身初めての試みとして開催した、システムトレードを系統立てて教えるスクールだった。
トレードを行う目的、対象市場、データの認識とゆがみ、確率的思考法、データの基礎分析、システム構築、トレード運用、応用までを、毎回の講義、課題図書を中心とした宿題、確率的思考法トレーニングなどをこなしながら体系的に身につけてきた。
主催者のKonSinさんによるレビューは以下のページに掲載されている。
http://highfai.livedoor.biz/archives/cat_50040611.html
いろいろと勉強になったけどいくつかピックアップすると。
■トレードの目的
ディーラーではなく私たちがトレードを行うのは、あくまでも自己の夢や生活を実現するための手段として利用するのであって、決してそれ自体が目的ではないということをあらためて自覚した。
その上で自己の実現したい夢、それらに必要な時間、経費、毎日の生活などを棚卸しして、それに足るだけのものをトレードに求めた場合、どの程度トレードに期待すればよいのかがおのずと理解できた。
タープ博士の「魔術師達の心理学」でも、まず自分自身の目標を設定することから始めている。目的と目標が明確になれば、あとは正しい道に向かって努力するのみだ。
■データ基礎分析
今回のスクールで一番自分のためになったと思うのがこのデータ基礎分析だ。通常、システムトレードのアイディアについては場帳やチャートなどを眺めてふと浮かんだアイディアをルールとして適用して有効かどうかということを際限なく繰り返していく。(私はそうしてきた)
KonSinさんは、対象とするデータに対して様々な角度から(それが「意味ないじゃん!」と思われるようなことでも)徹底的に網羅的に分析を行い、そこからバイアスを見つけ出していくという手法を提案されていた。まさにデータをしゃぶりつくすというような感じだ。
場当たり的なアイディアでなく、データの全体像の中で自分の利用する切り口の位置づけが明確になっているというのは心理的にもおおきなアドバンテージになるのではないか。まだ、分析を進めてはいないが、あらためて自分自身で分析を進めて、自分自身のデータ像を作り上げてみたい。
■課題図書
今回のスクールで特徴的だったのは、まず初回に「学習方法」の具体的手順を教え、以降毎回課題図書が与えられ、次回までに学習結果をまとめてくるということを繰り返したことだ。
合計9冊の課題図書を読んだのだが、KonSinさんが有用と判断した厳選された図書だけあり、いずれからも得られるものが多かった。普段の読書と違うのは自分で内容を把握しつつ整理しながら読むので少し時間がかかるが、次回、他の受講生の意見も交えてそれらについてあらためて考え直す時間があるために、内容について自分なりに深く租借できたことだ。
与えられた書籍も自分自身ではたぶん手に取ることはないだろうというようなものも含まれていて、いい機会になった。
■トレードの仲間
3ヶ月にわたって8人の受講生でスクールを受けてきたのだけど、何回かの懇親会やネット上でいろいろと意見を交わすことができた。自分としてはトレードのことを真剣に話し合える仲間というものは今までまったくいなかったので、今回の出会いはすごく大きな財産になった。
KonSinさんは今回のスクール受講生募集に際していくつかのフィルターを設定したということで、参加している人たちはそれなりに目的意識を持った人たちだったように思う。みなさんまじめな人が多かった。スクール修了後もお互いにいい影響を与えあえるような関係を続けていければと思う。今回のスクールのもう一つの財産だ。
■修了証
最終日にKonSinさんから8人に手渡された修了証。
この言葉の中にスクールのエキスが含まれている。(?)
コメント
お疲れ様でした!
(今頃書き込みで失礼します・・・明日は休めるので何とかじっくり読んで書き込める様になりました(汗))
それにしてもブライアンさんの文章力には脱帽です。自分もこの記事読んで受けた授業を思い出しています(爆)
>今回のスクールで一番自分のためになったと思うのがこのデータ基礎分析だ。
同感です。事前に総当り分析について考えを巡らせていた一方で「じゃあどの様な視点で着手するか?」という点が雲の中でしたが,配布資料を見て疑問は解けました。もっとも解っただけでは駄目なのは課題図書にある通りなのでこれからの頑張り次第ですが(汗)
何がともあれ,今後も是非ご指導ご鞭撻の程宜しくお願い申し上げますm()m
こちらこそよろしくお願いします。
いつか自立して自分の次の人生を開かれるようお互い頑張りましょう。