先週末、千葉県佐倉市にある国立歴史民族博物館に行ってきました。人形町からは都営浅草線で京成線直通快速佐倉行きが1時間に2本出ていて、約1時間で到着です。京成大久保より先は生まれて初めての乗車。ユーカリが丘という駅を過ぎると田園風景が広がりのどかな雰囲気となります。
ちなみに帰りは事故のため京成がストップしていたのでJR佐倉駅から総武線快速で馬喰町まで、こちらも約1時間でした。
佐倉は城下町。小高い地形の中にある城址公園の一角に博物館はあります。京成佐倉駅から徒歩15分ほどで入り口に到着。
「歴博」という文字が見えます。正式名は長すぎますもんね。
国立博物館などで見ることのできる展示物は重要文化財などが中心になって、魅力あふれた品々に触れることができます。しかし、歴史はそういったものだけでなく、ごく一般の人々の暮らしなどの積み重ねで経過してきているものです。この施設では民衆の生活にもスポットをあてて歴史を概観することができるのです。
この日は特別展として「縄文はいつから!?」という展示を行っていました。撮影禁止なので写真はありませんが、縄文時代の特徴を考察することによって縄文時代とはいつからいつまでと定義するのかということを問いかける展示でした。
おおよそ今から1万5千年前から縄文時代は始まります。旧石器時代との違いは土器を作ることによって食生活に幅が出てきたこと。稲作を特徴とする弥生時代が始まる紀元前10世紀ころまでの1万数千年続いたんです。なんてスケールの長い話なんでしょう。現代はまだキリストが生まれたとされる年からまだ2000年しか経ってないんですから。
こちらは通常展の縄文時代の村を再現した展示。青森で発掘された三内丸山遺跡の復元模型です。この博物館ではミニチュアで人々の暮らしを再現している展示が非常にたくさんあり、楽しく昔に思いをはせることができます。
人骨から想定される縄文人はこんなイメージだそうです。身長は150センチ程度と小柄だったんですね。
時代は進み、弥生時代の集落。これは群馬県で発掘された当時の村の跡の復元模型。
一挙に時代は進み、平安時代。平安京の人々のトイレ事情を解説したパネルがおもしろかった。当時も水洗トイレはあったんですね。当然下水道はなかったので最後は汲み取りですが。また、道ばたでしゃがんでいる絵があったらそれはトイレ中だということです。驚きです。
同じく平安時代の京の街を復元したミニチュア。この写真の中央左側を拡大すると・・・
赤ん坊にお乳をやっている女の人の人形がありますが、これは「洛中洛外図屏風」に描かれている絵を再現したものです。
歴博は全部で5つの展示ゾーンに分かれていて、ここまでで
・第一展示室(原始・古代)
・第二展示室(中世)
を見てきました。あまりにも面白いので、一つの展示室を見るのに1時間半くらいかかり、とても今日一日では周り切れそうもなく、第三~第五展示室は次回の楽しみとすることにしました。
せっかく城下町佐倉にきたので少し散歩することにしました。今日は京成佐倉駅から歩いたのですが、城址公園を挟んで南側にはJR佐倉駅があります。京成佐倉エリアは歴史ある古い街並み、JR佐倉エリアは広々した新しい町という感じです。
歴博は佐倉城址公園の一角にありますので、紅葉がきれいな公園内を通って、市の中心部に出て、京成佐倉駅まで戻ることにします。
歩いているとあちこちにこのような赤い丸ポストが立っています。なんでも市街地だけで13個もの丸ポストを残しているということです。
歩いているとおいしそうな和菓子屋さんが。
左が銘菓「蔵六餅」、牛皮を粒あんで包んである最中で、佐倉藩主堀田家に伝わる蔵六石の亀の甲の模様を模して作っているそうです。右は天守閣をかたどった、「十一万石最中」、粒あん入りです。上品な甘さでおいしかった。
帰りは京成佐倉につくと事故で電車がストップ中。振り替え輸送券でJR佐倉駅までバスでえ行き、総武線で馬喰町まで帰ってきました。
コメント