新PC乗り換え計画~準備編~

■今のPCもまだまだ使えるけど

Windows 7(64bit)へ乗り換えて半年、また虫がうごめきだしました。無性にPCを組み立てたくなったんです。今使っているPCももちろんまだまだ現役で十分すぎるほど使えるんですけど、いくつか問題点があって・・・

新しいPCに求めるのは

①トレード検証をさらにパワーアップさせて走らせられること
②高性能だけどほとんど存在を感じさせないくらい静かなこと
③新しく作るだけのどこか魅力のあるポイントがあること

こんなところです。高性能だけど静かでなおかつどこかこころをくすぐるような魅力があるようなPCと、そういうところですね。

■雑誌で勉強

以前PCを組み立てたのはもう8年も前のことです。もちろん技術はすごいスピードで進化していますのでいろいろな規格の言葉は初めて聞くようなものばかりでした。しかし、基本はもちろん変わってないので少し勉強すればすぐに追いつけるはずです。

まずはPC自作雑誌3誌を読みあさりました。「DOS/V POWER REPORT」「Win PC」「PC Fan」の3誌です。各雑誌の特集タイトルは「はじめてのPC自作」「ド本命パーツ66連発」「SSDパーフェクトガイド」・・・など。それに小さなコラムや連載記事など、およそ1ヶ月くらいかけて熟読。おおかた今の状況やトレンドがつかめました。

■ショップ巡り

仕事の帰りに秋葉原を通過するので、ときどきショップ巡りをして、肌で感じるよう努めました。パーツの価格は日々変わっていますね、もちろん概ね安い方へ移っていますので順番にパーツを買って手元に在庫するというのは不利です。必要なときにさっと購入するというのが一番いいでしょう。

■基本構成

そんな雑誌からのにわか知識やショップ巡りを行った結果、だいたいの構成が頭の中に組み上がりました。一番始めに書いた、新PCに求めることの第1番目(パワーが必要)を満たすのは

・CPU
 Intel Core i7 860(LGA1156ソケット) + メモリ4GByte以上
・ビデオカード
 GeForce GTS250 または Radeon HD5770 程度

こんな心臓部のパーツになります。現在のミドルレンジとか中の上とかいうくらいのスペックです。この上のハイエンド帯にはLGA1366ソケットを使った6個のコアを有するCore i7 9xxシリーズもありますが、性能価格比を考えて自分の用途には860がもっとも適していると判断しました。

■静かさを求める

コアが決まったら次は②の静粛性です。これには次の技を使います。

・PCケースを冷却性とともに静粛性にも気を配ったものにする
・CPUクーラーをCPUに付属のものからより強力で静かなクーラーに付け替える
・ビデオカードも冷却性と静粛性、両方に気を配ったものにする

このうちPCケースですが、静粛性をうたったケースがいくつか出ていて、レビューなどを読むと確かにすごく静かなようです。ですが、これらはケースを密閉することにより静粛性を実現しているよう。安定した動作を求めるためには冷却性能も必要なわけで、そういう面から見ると不安な感じもします。冷却と静音を両立するには大きなファンを静かに回し、静かに効率よくケース内を冷やすことが必要ですね。または水冷方式にするという方法もあります。今回は大きなファンを使って効率よく静かに冷やす方式のケースにすることとします。当然図体がでかいケースの傾向となるでしょう。

CPUクーラーは実に様々なギミックのものが出ていますので、これらの選択は好みの問題になるかもしれません。ビデオカードはファンレスよりも、カード自体にファンがついていて静かに効率よく冷やすタイプを探したいと思います。せっかく大きなサイズの冷却性能のいいケースを選ぶ予定なので。

■具体的製品の決定

さて、上記の基本構成に則って具体的な製品を選び出しました。

・CPU Intel Core i7 860
・マザーボード MSI P55-GD65
・メモリ UMAX DDR3-1333 2GByte 2枚組(4GByte)
・ストレージ Intel X25-M Mainstream SATA SSD(80GByte SSD)
・ビデオカード MSI R5770 Hawk(Radeon HD5770搭載)
・光ドライブ LG GH24HS450BL(スーパーマルチDVD)
・ケース SilverStone SST-FT02B
・電源 Enermax PRO87+EPG500AWT

これらの製品の決定には雑誌DOS/V POWER REPORT6月号の特集「ド本命パーツ66連発」をかなり参考にしました。すごく適切なグッドタイミング名特集でした。ビデオカード、CPUクーラー、PCケース、電源は、それらの基本性能と併記して必ず静音性能の測定結果が載っていたのがよかったです。

■驚きのPCケース

例えばケースのSilverStoneのSST-FT02Bですが、レポートされている8製品中もっとも冷却性能が高い(高負荷時のCPU温度が最も低い)にもかかわらず、高負荷時の動作音が最も小さいという驚きのケースです。
http://www.dirac.co.jp/silverstone/sst-ft02.html
このメーカーサイトの製品写真をみてもらうとわかるのですが、ケースの底面に18センチ角という巨大ファンが3個もならんでいます。これらのファンがゆっくりと回転しケースの底から吸気し、空気を上に流しケースの天板についている12センチ角ファンで排気します。ハードディスクまで含めてケース内を丸ごと冷却するというすごい方式です。

さらに普通のPCってモニターなどの接続端子類はケースの後ろにありますよね。このケースはマザーボードが通常の位置より90度回転して端子類がケースの天井になるんです。

それに電源スイッチやUSB端子が天井の一番手前に上向きについているのでテーブルの下に設置する私にはすごく操作しやすいのも気に入った点です。

しかし、これらの冷却性能、静音性能、さらには拡張性、扱いやすさを実現するためにケースが実に巨大で重量級になっています。奥行きが60センチ、重さが16キロというサイズは半端じゃないですね。

続く・・・(次は購入編)

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