電力見える化サービス

節電が求められている昨今ですが、NTT東日本がモニタ提供している「電力見える化サービス」に応募して利用しています。1ヶ月が経過しましたのでどんなものなのかまとめてみたいと思います。

■どんなサービスなのか

家庭で使用する電力を1時間単位で記録していきブラウザで過去の使用量を見ることができる、というサービスです。

■しくみ

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左は家庭についている分電盤ですが、ブレーカーに接続されているケーブルにクリップでクランプを取り付けます。それを分電盤の下にぶら下げている無線送信機経由で無線親機に送信します。(写真右)
無線親機からはLANケーブルでルーターに接続され、自動的にインターネット経由でNTTのサーバーにデータが送信されているものと思われます。

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そしてその蓄積されているデータをIEなどのブラウザからログインすることにより見ることができるわけです。この画像例は9月26日の電力使用量をその前日(25日)と比較しながら表示しています。オレンジ色のバーが前日の1時間あたりの使用量、緑色のバーが当日の1時間あたりの使用量、赤い折れ線が当日の累積の電力使用量です。

このグラフは一日24時間の使用量を1時間単位で表示していますが、そのほか1ヶ月の使用量を1日単位で表示したり、1年の使用量を1ヶ月単位で表示することができます。

なお、今回は分電盤から家庭全体の電力使用量を測定していますが、このほかにコンセント単位で使用量を測定するタップ型の計測器もあります。残念ながら初回のモニターの当選者にしか配布されていないようです。(私は初回のモニターに落選して追加応募のモニターでの使用です)

■役に立つのか

グラフを見るとわかるのですが、朝起床して生活を始めたとたんに電力使用量が増加しています。また、帰宅した夕方、夕食の準備を始めたとたんにグラフが跳ね上がっています。そういうことが実際にどれくらいの量で増減があるのか、エアコンを使用した人使用しない日の違いはどれくらいなのか、ということがグラフから読み取ることができて新鮮です。

ただ、最初の内はおもしろかったのですが、1ヶ月も経つと毎日同じことの繰り返しなので、グラフを見る機会は減ってきました。たぶんそのうち毎月の電力メーター使用量のお知らせだけで用が足りるようになってくると思います。(毎月の電気料金は家計簿ソフトにずっと記録しているので)

このサービスのポイントは、今回使用できなかったタップ型の測定器で個別の機器の使用量を調査することだと思います。例えばエアコンの温度設定によってどれくらい消費電力が違ってくるのか、テレビを見るだけでどれだけの電力が必要なのか、待機電力って実際にはいくらくらいの電気料金がかかっているのか、ルーターのランプが夜中でもついていてとても気になるけどどれくらいの電気使用量なのか・・・

その面で今回のモニターは一番必要なところを体験することができなくて残念な気がします。

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