東京散歩:32.昔みちを歩く『中野』

【杉並区にある妙法寺への参詣の道、旧本郷村の村道(本郷道)、旧雑色道など旧道を往く。細い道や商店街、住宅街を歩くので、曲がるところを間違えないよう注意。】所要:2時間
東京山手・下町散歩(昭文社刊)より

連休初日の今日、昨日までの雨があがり、少し蒸し暑いくらいの陽気でした。今日の散歩は江戸時代から続く昔みちを辿ってきました。


コースは丸ノ内線新中野駅をスタートし、ごにょごにょと細い道を曲がりながら都営大江戸線の西新宿五丁目駅まで往きます。ほとんどが住宅街や商店街となっています。


丸ノ内線新中野駅は新宿から2つめの駅。普段は新宿から先は乗る機会が少ないのですが、結構混み合っていました。


駅前の追分からさっそく旧道に入ります。昔みちというのはこのように曲線を描いていることが多いので風情がありますね。


ここは杉並区の妙法寺へと続く参詣道。江戸時代は多くの人たちが往来していたのでしょう。やはり微妙にカーブしています。


このあたりは江戸時代は本郷村という地域だったそうで、本郷氷川神社という立派な鎮守神社がありました。この写真はその近くにあった子育て地蔵。風車が飾られていました。


さて、南下していくと同じ丸ノ内線でも方南町支線の駅である中野富士見町駅に来ました。そこは神田川が流れていてしばらく川沿いに歩きます。すると蛙やら蛇やらの飾り物がユーモラス。


このあいだNHKのブラタモリで東京メトロの研修センターを訪れていましたが、中野富士見町近くを歩いていたら前を通りました。その敷地の一角に写真のようなものが。江戸時代の神田上水で使われていた溜めマスだそうです。つまり上水道の分岐装置ですね。東西線竹橋駅の工事の際に見つかったものを持ってきたそうです。江戸の町はこういうインフラがすごく整備されていたようです。


さてコースは進みゴールも近くなってきました。山手通りを横断して住所票を見るとなんと渋谷区本町ってなってました。ここってたしか新宿副都心のすぐ裏手。ゴールの西新宿5丁目駅もすぐ近いところなのになんで渋谷?って思ってしまいました。あらためて地図を見ると代々木公園のあたりはもちろん渋谷区でこのあたりにかけて細く区域が伸びているんですね。もっとも甲州街道から南側は渋谷区なわけで、新宿駅だって南側に拡張された埼京線などのホームは渋谷区の領域でした。新宿駅そのものがもう新宿区の南端に位置しているということをあらためて認識しました。


ゴールの都営大江戸線西新宿五丁目駅。

ここまで12,000歩でした。実はここからNSビルに行きスカイレストランで渇いたのどを潤しランチをとりました。そしてその後新宿駅東口方面に行きコーヒー休憩をとったのですが、それは次の記事で。

コメント