引き寄せの法則
引き寄せの法則をご存じでしょうか。何かを実現した買ったり手に入れたりしたい場合、日常的に目にしたり強く思ったりすることにより自然に実現していく、というようなことです。ナポレオン・ヒルの「思考は現実化する」というのも同じような物だと思います。
このことに関しては、私は多かれ少なかれ自分の体験を通して感じてきました。「車が欲しい」と思えばすぐに手に入るということではありませんが、少なくとも「欲しい」と思うところから始まりますよね。
現在の仕事は自分に合っていなくて、「もっとこういう仕事がしたい」と思って日々過ごしていると、自然と周囲もそのように動き始めるものです。
まずは「思い」、そして「行動する」ことで人生を少しずつ自分で作っていくというのは、多くの方が感じているのではないでしょうか。
それが「引き寄せの法則」だと思っています。
量子力学
そんなところにこの本が私の前に現れました。
「量子力学的願望実現の教科書」。キャッチコピーは「人生は思いのまま」です！
私は論理的に説明がつくことに信頼感が湧きますので、引き寄せの法則を物理学で解き明かそうというこの本に読む前からワクワクでした。
量子力学とは
私たちの暮らすこの現実社会。これをどんどんミクロの世界まで探求していくのが量子力学という分野です。
この世のものをどんどんミクロに見つめていくと分子、原子、現◇、電子、中性子、陽子と細分化されていきます。さらに中性子や陽子の中にはクォークと呼ばれる素粒子が存在し、これ以上細かくできない最小単位の物質であるとされます。
その素粒子の性質を解明するのが量子力学です。そして量子とは粒と波の性質を併せ持ったとても小さなエネルギーです。この世のものがこの量子のエネルギーで満ちています。
そして「粒」で表される見える世界と、「波」で表される見えない世界に分けることができます。これは陰陽論にも通じます。
潜在意識を書き換えて試行を現実化する11の法則
この粒と波の２つの面を持つ量子力学を土台に引き寄せ、つまり思考を現実化させるために、11の法則を使って潜在意識を書き換えていこう、というのがこの本の趣旨になります。
法則１：引き寄せの法則 波動が変わると現実が変わる
すべてのものは振動していて、同じ波長のものが共鳴すると引き寄せられるということです。なので自分が発する周波数をまず把握し、決めていきましょう。
法則２：思考の法則 イメージしたことは現実になる
すべてのものはイメージすることによって創造される。臨場感をもってイメージすることで願望を意図化すると夢が叶う。
法則３：言霊の法則 言葉の力を使うと願望が具現化する
イメージしたり思考したりしたものを「言葉」にすると現実化しやすくなる。
法則４：決断の法則 大きな決断をすると人生は大きく変わる
人生は選択の連続。何を選択し、どう行動するかで決まる。なので運命はいくらでも変えられる。
法則５：行動の法則 行動しない限り現実は何も変わらない
思考し、言葉にしても、最後は行動しなければ現実は変わらない。行動すれば現実は確実に変わる。
法則６：焦点の法則 一点に集中すると願望実現が加速する
思考、言動、行動を一点に集中すると強力なエネルギーとなる。
法則７：影響力の法則 付き合う人が変わると自分も未来も変わる
身近な人にもっとも影響を受ける。誰と接し、だれと付き合うかはとても重要。
一方、一番身近な人は「自分自身」。
法則８：陰陽の法則 ネガティブを受け入れるとすべて大丈夫と思える
ネガティブな自分を受け入れ、自分を愛するとセルフイメージが上がる。
法則９：エネルギーの法則 与えたエネルギーは全方位から返ってくる
すべてのエネルギーは一体でエネルギーでつながっている。
見返りを求めず惜しみなく与え続ける人は自然と豊かになれる。
法則10：中庸の法則 バランスよく生きると運も幸せも増幅する
人間関係、貢献、仕事、時間、健幸、成長、お金、心の豊かさ。これら人生の8つの柱をバランスよく満たしていくと最高の理想の状態となる。
法則11：目的の法則 人生の目的が明確になると願望実現が加速する
ミッションとビジョンが明確になると人生が飛躍する。
「今、ここ」を「志命」に生きると願望実現が加速する。
「今、ここ」に生きようと思います
この世の目に見える世界も目に見えない世界も、すべて素粒子から成り立ち、粒と波の性質を持っている。そこに自分を溶け込ませるためには、まず人生のビジョンとミッションを持ち、イメージし、言葉にし発信し、行動する。これだけで自分の願望が現実化していく。本当に私もそう思いました。
そらに「今、ここ」にどう思い、話、書き、行動するか、これで自分の未来が決まっていきます。過去どうだったとしてもいまどうするかが自分の未来を決めるのです。
今まで自分の中にあったもやもやとした願望実現へのプロセスが明確になった一冊でした。
コメント