著者の若宮正子さんは、会社を退職後にパソコンを始め、エクセルアートでデザインしたブラウスを着たり、iPhone用のゲームアプリを最高齢で作成し、Appleから招待されたり、現在ではテレビやネット、講演会、政府の委員会など大活躍の女性です。
私も昨年ネット経由ですが若宮さんと少しお話させていただきました。
もう歳だからとあきらめないで~若宮正子さん講演会~ | 禿山の一夜 (hageyama.com)
この本はそんな若宮さんがシニア世代向けに、もっとデジタルに親しんで幸せになりましょう、と綴られています。
いくつか項目を上げてみます。
- スマートフォンは「万能電脳小箱」
スマートフォンは「電話」や「メール」の機能はもちろん、「カメラ」になり、「ラジオ」が聴けて、「地図帳」や「百科事典」でもある。「虫メガネ」にも、「懐中電灯」にもなったりと、驚くほどの働きをします。そうした特徴から、私は「万能電脳小箱」というあだ名をつけているんですよ。
- 用語がわからないのは、カタカナ語のせいかも?マーチャン流「デジタル用語解説」
「カタカナ語が二つ以上出てきたら、あきらめてしまう」という嘆きの声も聞こえます。
- 「どのスマホを持ってるの?」と聞かれたら
スマホの裏側を見てリンゴのマークがあったらiPhone、それ以外はAndroidです。- 「キャリアはどこ?」
携帯電話の通信事業者のことをキャリアの言います。ドコモ、au、ソフトバンク、楽天、UQモバイル、Yモバイルなど、どの通信事業者と契約しているか確認してみましょう。- 「ダウンロード」と「インストール」の違い
自分のスマホにアプリなどを保存する「ダウンロード」はいうなれば電気屋さんで買った洗濯機が玄関に届くまでのこと。その荷を開けて所定の場所に置き、電気コードをコンセントに差し込み、給排水のホースをつないで使えるようにするのが「インストール」。アプリを使える状態にするまでをいいます。- 「ログイン」にはカギが必要です
インターネットのサービスは家の玄関のようにカギがかかっているものがあります。サービスを使うために「カギを開けて中に入る」ことが「ログイン」。カギは、たいてい「ID」と「パスワード」の二つです。- 「アカウント」は会員証
スイミングクラブやヨガクラスにもあるそれぞれの会員証みたいなものです。あなたを特定するための名前、アドレスなどの情報を保存しておく場所と考えてはどうでしょうか。「アカウント作成」は「会員登録」です。- 「アップデート」は最新にすること
あなたのスマホを最新の状態にすること。安全度を高めたり、不具合を直したり、新しい機能を加えたりします。もし「アップデートしますか?」という表示が出たら、なるべく「はい」を押しましょう。
- 待ち時間短縮、うっかり忘れ防止にオンライン予約
シニアが使い方を覚えると毎日の暮らしがぐっと快適になるものとして「オンライン予約(ネット予約)」があります。ワクチンの接種予約、病院の診療予約、美容院やレストランの予約など、オンラインで予約すると記録が残るので安心。それに待ち時間がぐっと短縮できます。予約完了のメールがくるかどうか心配な場合は申し込み画面をスクリーンショットしておくと安心です。
- 「設定」で使いやすく(若者にお願いしてもいい)
シニアがスマホを持つ場合、家族や知人と同じ種類のスマホを持つと相談しやすくなります。特に以下の項目は大切です。
- 自宅のWi-Fi
- スリープするまでの時間
- 文字・アイコンの大きさ
- アプリの自動更新
- 画面の明るさ
- 画面がくるくる回転しないようにする
- スマホの防災対策これだけは
- 「緊急速報メール」の設定を「オン」に
- モバイルバッテリーを用意しておく
- 「省電力モード」への切り替え方を知っておく
- 自治体のホームページはすぐ見られるるよう設定
- 緊急時に役立つアプリはあらかじめ入れておく
- 家族とグループLINEを作る
まだまだたくさんありますが、私が特にピンときたのは以上です。
スマホ相談窓口やスマホ講座の中でみなさんに紹介していこうと思います。
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