日本通信SIMを使っている理由

スマホの料金を適正なものに押さえるために、サービス内容と料金を勘案して、最もコストパフォーマンスの良い通信事業者のサービスを利用することは大切です。なにしろ毎月毎月支出されていくわけですから、使いもしないものに不要な料金を支払うのは無駄遣いだと思うからです。

リーズナブルな料金の選択肢

現状、ドコモ、au、ソフトバンクの大手三社が提供しているプランは、データ通信をたくさん使うユーザーには魅力的な料金となっています。データ通信無制限というような内容を7千円くらいで利用できます。

一方、毎月3GB程度しか使わないという過半数を占めるユーザー層には、ステッププランというとても割高なプランしか用意していません。これらの小容量しか使用しないユーザーは高齢者を中心に知識が詳しくない人が多く、大手の会社の「安心感」だけで契約している人が多いのが問題だと思います。(プランの他に、使いもしないオプションも契約させているのは悪徳商法と言わざるを得ません)

それでは大手以外というと楽天モバイル、UQモバイル、Y!モバイルの三社があります。このうち楽天モバイルは通信品質の面で不安がある(プラチナバンドが使えないので屋内や郊外では電波に不安定さがある)のでここでは除外します。

UQとYはとてもいい選択肢だと思います。それぞれauとソフトバンクのショップでも扱っているのが安心点です。料金も以前に比べるとかなり安くなってきたし、通信品質の面でも安心です。

そしてさらに安いところを見ると、いわゆる格安スマホ(格安SIM)といわれる事業者の存在があります。日本通信SIMはそんな格安スマホ(キャリアから設備を借りてサービスを提供している「仮想通信事業者(MVNO)」)のひとつです。

日本通信SIMのメリットデメリット

私が契約しているのは「合理的みんなのプラン」というものです。

プラン月額料金は1,390円。この料金で毎月6GBまでのデータ通信と70分までの通話を行うことができます。データ通信量の翌月への繰越はありませんが、この料金で3GB繰越ありだと思えば安いです。万一6GBを超過したとしても、1GBあたり275円で追加できる(自動追加も可能)のでこちらもかなり安いです。

通話の方も、よくある5分以内谷10分以内であれば話し放題というタイプではなく、トータル通話時間が70分になるまで話し放題ということで、こちらも心理的負担が少ない電話の利用ができます。通常の電話は1分とか数分で終わることがほとんどですし、たまに10分とか20分とか話しても安心です。今まで1年以上使っていますが70分を経過したことは一度もありません。

さらに仮に70分を越えて電話した月は、30秒あたり11円という料金になります。これは他社の30秒当たり22円という料金の半額ですので安心です。通話品質もドコモと同じ品質です。

一方、デメリットとしては仮想通信事業者(MVNO)であるがゆえの通信品質です。昼休みなどの混雑する時間帯で速度が低下する傾向があります。

しかし、これは1年以上使ってきて気になったことはありません。私は現在サラリーマンではないので、昼休みに通信するという必要性がほとんどないからかもしれませんが、少なくとも小容量でしか使わない一般の方でも問題ないのではないかと思います。

それとショップがないということ。これは不安に思う方が多いと思いますし、これがMVNOの普及が拡大しない一番の要因だと思います。まあそのおかげで低料金にできていると思うのでしかたないですね。不安な方は私のような人間を知り合いに持っておくことだと思います。最近はショップでも最低限の通信設定だけ行い、その他は有料という形になってきたので考え方かもしれません。

さらに小容量の方は

私はこの「合理的みんなのプラン」で毎月3GB前後のデータ通信の利用で経過しています。高齢者の方は多くが1GB程度の利用しかしないという方が大勢います。その方々には日本通信SIMがさらに安いプランを提供しています。それが「合理的シンプルプラン」です。

データ通信料が1GB未満で電話の発信をなにもしなければ月々290円の支払いで済むというプランです。さらに1GBを越えた場合は1GBあたり220円で容量追加ができますし、電話代は30秒あたり11円という低料金ですし、70分までの通話を月々700円でオプション追加することもできます。

私のカミさんはこれを契約していて、本当に月々290円で済んでいます。

さいごに

スマホ利用には電話機の購入というコストもありますので、それを考慮すると、日本通信SIMでは電話機の販売は行っていないというのが弱点になるかもしれません。OCNモバイルONEやIIJMioなどは、MNPで契約すると電話機を格安で購入できるという魅力がありますので、現在の電話機を買い替える必要が出たときはもしかしたらそちらに移る可能性もあります。

私たちひとりひとりにはそれぞれいろいろな考え方や環境の違いがありますので、現在のようにたくさんの選択肢があるのは良い状況ですね。

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