6月21日、長岡市リリックホールで「TRES(トレス)」の公演を聴いてきました。

少し前のツアーの予告映像がありますのでお聴きください。
(この投稿のYouTubeなどのコンテンツはもちろん当日の演奏ではなく、参考音源として掲載したものです)
日本を代表するギターの名手3人

まさに日本を代表するギタリストと言ってもいいと思います。
沖 仁(フラメンコギター)
日本におけるフラメンコギタリストとして最も著名な演奏家ではないでしょうか。CMの音楽なども手掛けているので、誰もが聴いたことがあると思います。
大萩康司(クラシックギター)
大萩康司ももはや日本を代表するクラシックギタリストと言えると思います。デビューした頃のイメージがまだあるのですが、今ではすっかり重鎮です。得意の中南米の曲以外にも、歌やチェロなどギター以外の演奏家との共演も活発に行っています。
小沼ようすけ(ジャズギター)
ジャズギターにはそれほど知識はないのですが、以前この人のCDを購入して聴いていました。スタンダードをギターソロにアレンジしたもので、聴き入ってしまった思い出があります。
3人の組み合わせによる多彩な表現

プログラムを辿ってみます。
アルハンブラの思い出 沖+大萩+小沼(トリオ)
クラシックギター曲の中でもっとも有名と言っていいこの曲をまずは3人で聴かせてくれました。
大萩の解説によると、タレガの原曲ソロ版とサグレラス(?)のデュオアレンジ版を基に、冒頭にサインス・デ・ラ・マーサの「暁の鐘」を配置したとのこと。オリジナルのトレモロに乗せてフラメンコの鋭いトレモロやジャズギターのとろけるようなハーモニーが組み合わさった独特なスペインの香りがしました。
ムーン・リバー 大萩+小沼(デュオ)
大萩がメゾソプラノの波多野睦美と録音したムーンリバーを聴いて、小沼が「ボーカルをギターとして共演したい」と思い取り上げたとのこと。小沼のギター、よりそう魅力がすごいと思いました。
その明くる日 大萩(ソロ)
キューバのギタリストレイ・ゲイラが大萩のために作曲したという、大萩にとって特別な一曲を披露してくれた。
三千院 沖+大萩(デュオ)
アメリカの作曲家・ギタリストのアンドリュー・ヨークの「三千院」をフラメンコ+クラシックで演奏。
メルチョールの家 沖(ソロ)
沖仁がスペイン留学していたときに仲間とシェアして過ごした家が「メルチョールの家」とのこと。ブレリアというリズムに乗ってスペインの香りいっぱいの曲でした。
また、沖がこの時に話していたことが忘れられません。それは、スペインで先生についたり、いろいろな人と演奏したりして勉強したけど「彼らにはなれない」と思ったとのことです。それで東京に拠点を置き、日本で活動しようと思ったとのこと。だけど、それで沖仁らしさを多くの人が楽しむことができる今日があるわけなので良かったのでしょうね。
ワルツ・フォー・デビー 小沼(ソロ)
小沼のジャズギターソロはビル・エヴァンスのスタンダード「ワルツ・フォー・デビー」を「ジャズギター」という雑誌に掲載したアレンジに手を加えて演奏。
リリックホールのステージと客席が一体になった響きを楽しみながら演奏したとのこと。
アントニア 沖+小沼(デュオ)
パット・メセニーの曲をフラメンコとジャズギターという普段なかなか聞けない組み合わせで演奏。
インヴィテーション 沖+大萩+小沼(トリオ)
セルジオ・アサドの二重奏のために作曲した曲を演奏。
アランフェス協奏曲より 沖+大萩+小沼(トリオ)
おなじみロドリーゴの「アランフェス協奏曲」から第二楽章の有名な部分をオマージュした形で3人で演奏。有名なメロディーはもちろん3人がそれぞれのスタイルで演奏。原曲にあるカデンツァは原曲に近い形で大萩のソロ、それにインスパイアされた形で沖、小沼がそれぞれ続いていきます。
地中海の舞踏~広い河~ 沖+大萩+小沼(トリオ)
アル・ディ・メ・オラとパコ・デ・ルシアによる超絶テクニックの曲を3人でフィナーレ。あの速いパッセージを3人でユニゾンするところは見ものでした。
(アンコール)フライウェイ 沖+大萩+小沼(トリオ)
この曲は小沼のオリジナル曲。渡り鳥が飛び立って、群れを成す様をイメージしたという、さわやかな曲で締めくくりました。
会場はほぼ満席。さすがに名が売れている3人のコンサートでした。今回の長岡公演は彼らの日本海側初の開催とのこと。この日の長岡の後は、翌日富山での公演とのことでした。

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