風呂嫌いの長風呂

 私は風呂が嫌いです。一言で言ってしまうと『めんどくさい』のかな。
 もちろん入浴すると爽快だし体もあったまるし入ってよかったと思います。それでも『めんどくさい』のです。洋服を脱いで体を洗って湯船につかってぼーっとして考え事をして体を拭いて服を着てという一連の動作をやらなければならないと思うと『めんどくさい』と感じてしまうんです。
 これは毎日の自宅での感情だけでなく温泉に出かけていった時も同様です。風呂に入るのは「せっかく来たのだから」と半ば義務的になっています。
 誤解されないようにもう一度言っておきますと、入浴後はさっぱりするし、温泉に入れば特に露天風呂だったような時は「いい湯だった」と思います。日常も入浴はしなくてもシャワーを浴びて最低限清潔を守るということは行います。ただそれも半ば「しかたなく」やっているという感じなのです。
 そんな風呂嫌いの私ですが、週末の朝の長風呂は毎週かかしません。土曜と日曜は、特に外出のスケジュールがない限り早朝に2時間くらい入浴します。その理由は「ゆっくり読書できる時間」だからです。
 長風呂の際は最初に体を洗ったり「やるべきこと」をすべて済ましたら、あらかじめ用意しておいた飲み物と本を湯船に持ち込みます。
 飲み物はコンビニなどで数多く売っている冷たいコーヒー系のものがいいですね。特にカフェラテやカフェオレのようなミルク系が好み。または500ccのコーヒー牛乳パックにストローをさして飲んだりもします。冬などは、かみさんから淹れてもらったコーヒーを浴室まで出前してもらうこともあります。
 本は多くはパソコン系雑誌やトレード関係の書籍のことが多いです。要するに自分の趣味的な興味ある本であればいいのです。
 2時間も湯船に浸かっていて大丈夫かと思われるかもしれませんが、いわゆる半身浴なのです。湯船に浴室用の洗いイスを入れてそれに腰掛けます。したがって腰から下しかお湯に浸かりません。しかしその状態でも本を手に持っているのはちょっとつらいので、膝から足先をお湯から出して湯船のふちにかけます。そうするとちょうど膝に本を載せることが出来てらくちんというわけですね。
 この2時間がわたしにとって最もリラックスできる時間になっています。週末なので仕事から解放されているし、テレビやパソコンからも離れてまったく自分ひとりのリラックスした時間を過ごせるのです。ただ、湯船でなにもしないでぼーっとしたり考え事をしたりというのは苦手で、それができるのならたぶん毎日の入浴も苦にならないでしょう。「好きな内容の本をじっくりと読める」というのがポイントだと思います。お風呂はそのための手段になっているに過ぎないのかもしれません。
 毎日の通勤の電車内もそれに通じるところがあります。普通、通勤電車は生活の中では負の時間帯と思われるかもしれませんが、私の場合は片道30分、往復1時間の行きかえりとも必ず座れるので、これも読書の時間帯になります。電車内は週末の長風呂とは違い仕事に関係する本が多いですね。業務上必要な技術的な本や、最近受けた情報処理のための勉強なども電車内が主な時間でした。そういう意味で通勤時間は私にとってありがたい自分だけの時間を過ごせる時間ですし、これに助けられています。(もっともこのような通勤ライフが送れるように今のマンションを選んだのですが)
 ということで、今朝もコーヒーを飲みながら2時間たっぷりとDOS/Vマガジンを読んで長風呂をするという週末を過ごしていた私でした。

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