日経BP社(日経ソフトウェア、日経バイト)が主催した「次世代開発ツールフォーラム」に行ってきました。明治記念館で11時から6時くらいまで盛りだくさんのプログラムを聴くことができました。
おもしろかったのは午前中の「緊急討論会、どうなるこれからのソフトウェア開発」と題したパネルディスカッション。ボーランド、マイクロソフト、IBM(ラショナル)、オラクルといったツールベンダ界の雄が一堂に会して、日経ソフトウェアの真島編集長からの質問に答えていました。それぞれが、それぞれの会社を背負っていながら、微妙に個人的な意見が出ているところが面白いと思いました。
それはさておき、一番面白かったプログラムは@ITでおなじみのピーデーの川俣晶さんが話された「VisualBasic.NETによるテスト駆動開発入門」でした。最近「Microsoft.NETでのテスト駆動開発」という本を読んだばかりだったのでグッドタイミングでした。@ITでの雰囲気とまったく同じような口調(文調)で精力的にお話をされていました。
曰く「テスト駆動開発は、プログラム言語が機械語から高級言語になったことに匹敵する」ということだそうです。すごいと思いませんか?
40分間という短い時間で十分なデモをみれなくて残念でしたが、その熱意から「すごいんだろうなあ」という意識はすごく持つことができました。必ず実践してみたいと思います。
レッド→グリーン→リファクタリングという状況をリズム良く繰り返していくことにより、「仕様」自体がプログラム言語で表され、いつでも正しさが検証できるプログラムが短期間に作成できるという、テスト駆動開発ですが、一番いいのはアジャイル開発方法論などのように敷居が高くないということだそうです。開発チームの中の一部のグループ、あるいは一人からでも始めることができるというのが大きな利点と言ってました。
機会があれば、もっと詳しくお話を聞いてみたいと思いました。書籍化してくれないかなあ。
2004/11/03 追記
@ITに川俣さんの記事が載っていました。去年の11月になっているけど、そういえば当時読んだ覚えがあります。当時は.NETプログラミングにはまだ興味がなかったのであまり印象に残っていなかったのかもしれません。
http://www.atmarkit.co.jp/fdotnet/special/tdd/tdd_01.html
http://www.atmarkit.co.jp/fdotnet/tools/nunit2/nunit2_01.html
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