トレードシステムでお知り合いになり、私のPerlの師匠でもある
マイミクの方が最近書いた「プログラミング言語で学んできたこと」と
いう記事に触発され、すでに現役を引退したプログラマとして、自分と
プログラム言語とのつきあいをまとめておきたくなりました。
懐古調の内容になるかもしれませんが、「生涯一プログラマ」が
モットーの私が今まで歩んできた言語から教わったものを書いてみたいと
思います。
おおむね出会い順です。また純粋に言語だけでなく、プログラミング
環境みたいなものも含みます。
■FORTRAN(大学のシステムで使用)
・生まれて初めてのプログラミング言語に触れたこと
・I~Nで始まる変数名は整数型の暗黙型指定!
・TSS端末、パンチカード、机上デバッグ、ジョブリスト受け取り
■F-BASIC(富士通のFMシリーズにROM搭載されていた言語環境)
・「構造化」という考え方がプログラムを美しくすること。
・音楽演奏ソフト(バッハ/トッカータとフーガニ短調)が雑誌Oh!FMに掲載されたこと。
■N88-BASIC(NECのPCシリーズにROM搭載されていた言語環境)
・PCによるプログラミングが業務改善の大きなツールとなること。
■Turbo Pascal
・モジュール化の重要性が自然と身についたこと
・コンパイルという概念をPC上で知ったこと
・エディタを中心とした統合開発環境を使った開発
・ダイアモンドカーソルの合理性
・アプリケーションはOSの上で動作するということ
■CHILL(電子交換機専用命令を搭載したリアルタイムシステム用言語)
・構造化データとポインタの組み合わせの考え方を学んだこと
・並列処理と処理優先度の考え方を学んだこと
・状態遷移管理の大切さを学んだこと
■VZ Editor
・ツールに自分をあわせるのではなく自分に合わせてカスタマイズすること
■COBOL
・プログラミングとはデータ構造をいじることに他ならないと再認識したこと
■AWK
・スクリプト言語を学べた
・正規表現の便利さを知った
・テキスト操作というものの汎用性の広さを知ったこと
■Delphi
・Pascal言語は本当に自分の感性にあっていると自覚したこと
・言語や環境がすぐれていても普及するとは限らないと知ったこと
■UNIX-C
・SUN-OS,Solarisでワークステーションという環境を知ったこと
・メモリをコントロールすることがCのキモと納得する
■Visual BASIC
・入力支援機能の多彩さとそれに慣れてしまったときの怖さを知ったこと
・Microsoft(ビル・ゲイツ)のBASICにたいする執念を知ったこと
■Java
・本格的なオブジェクト指向に触れた最初の言語
・プログラミング力よりもライブラリやフレームワークを使いこなすことの方が難しいこと
・英語力がないと情報を得られないと実感したこと
■Visual BASIC.NET
・あらためてMicrosoft(ビル・ゲイツ)の執念を知ったこと
・今の自分にはMicrosoftのBASIC文化が心地いいとあらためて思ったこと
・NTestによるテスト駆動開発はプログラミング手法の革命だと思ったこと
■Perl
・単なるAWKの発展系かと思っていたけど、ばけものみたいなスクリプト言語だと知った。合理的かつ実用的な文法体系を持っている。
・しかも、Perlを愛しているプログラマが世界に山ほどいて活動している
・優秀なPerl使いから教えてもらえたことが幸せ
現役を引退した今でも幸せなことにプログラミングに対する興味は尽きていない。それどころかたっぷりある時間をどのようにあてていこうかわくわくしています。自分が生きているあいだにあといくつくらいの言語に出会えるのだろう。
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